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『おしどり探偵』(1983~1984)「キングで勝負」「大使閣下の靴の謎」紹介と感想


第5話「キングで勝負」

原作:「キングの裏を書く」「新聞紙の服を着た紳士」

原作の「キングの裏を書く」の部分をテンポよく進めていき、「新聞紙の服を着た紳士」以降の展開を膨らませています。とはいえ、前半部分のホームズとワトソンの仮装をする二人も楽しそうで良きでした。

ミステリーとしては比較的単純な話のため、追加部分の楽しみは、原作よりも増したドラマ性とアルバートの出番になります。

スタッフ
脚本/ジェラルド・サヴォリイ
監督/クリストファー・ホドソン

ゲスト
アーサー・メリベール卿/ベンジャミン・ホイットロー(嶋 俊介/村治 学)
  ビンゴ・ヘイル大尉/ピーター・ブライス(富山 敬/西村朋絋)


第6話「大使閣下の靴の謎」

原作:「大使の靴」

原作では描かれなかったタペンスの活躍する捜査パートが追加されており、それに伴いランドルフ大使も出番が少しだけ増えています。更に、タペンスの戦争時代の友人という中々興味深い人たちも登場します。

また、原作での貴重なアルバートの活躍シーンである投げ縄も映像化されているだけでなく、アルバートが女友達と尾行ごっこをするシーンもあり、もう裏の主役といっても過言ではありません。

リチャーズ周りの設定が変更されていますが、大筋は原作通り展開されます。
しかし、タペンスとアルバートに追加された面白いシーンが多く、ドラマ版ならではの魅力がある一作です。

スタッフ
脚本/ポール・アネット
監督/クリストファー・ホドソン

ゲスト
シセリ・マーチ/ジェニー・リンデン(北浜晴子/倉持良子)
ランドルフ大使/T・P・マッケンナ(石田弦太郎(現:石田太郎))


ドラマ概要

題名:Agatha Christie's Partners in Crime
製作:LWT/イギリス/1983~1984年
話数:SPドラマ+全10話
時間:51分
レギュラーキャスト
   タペンス/フランセスカ・アニス(田島令子)
    トミー/ジェームズ・ワーウィック(佐々木功/家中 宏)
  アルバート/リース・ディンズデール(中尾隆聖)
マリオット警部/アーサー・コックス(水島鉄夫)

エピソードリスト
SP.秘密機関
01.桃色真珠紛失の謎
02.謎を知ってるチョコレート
03.サニングデールの怪事件
04.牧師の娘
05.キングで勝負
06.大使の靴
07.霧の中の男
08.鉄壁のアリバイ
09.婚約者失踪の謎
10.かくれ造幣局の謎


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