野村胡堂『銭形平次捕物控』第31話~第35話 紹介と感想
第31話 濡れた千両箱(『オール讀物』1934年8月号)
野村胡堂『銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ』嶋中書店, 2004, p.75-117
野村胡堂『時代推理小説傑作選 銭形平次捕物控 新装版』光文社, 2004, p.71-114
あらすじ
材木問屋・春木屋の主人が寄進した三千両が煙のように消え失せた。
笹野様に頼まれた平次は、万七の縄張りという事もあり八五郎を派遣する。
八五郎は寺の敷地から千両箱を見つけるが、中には砂利が詰まっているだけで、小判は見つからなかっ