アラサーうつ病になる、詰んだ。#8ー入社、そして超短期退職へ
爽快感
約2ヶ月ほどの求職活動を経て、無事内定をいただきました。とても爽快感があったのを覚えています。もう面接をしなくていい。もう履歴書や経歴書をまとめなくてもいいと思うと嬉しかったです。内定をいただいてから入社までは数週間でしたので、その期間は好きなことばかりしていました。ただ、入社日が近づくにくれて、「自分がもう一度働けるのか」「大丈夫なのか」心配になりました。ただ、無職という状況でなにもしていないことにも罪悪感を感じていたので、とにかくやるしかないと鼓舞しました。
暗雲立ち込める
そして、いよいよ入社日になりました。とてもドキドキしながらも、ここで頑張ろうという気持ちで通勤したことを覚えています。しかし、その晴れ晴れとした気持ちの雲行きが怪しくなっていきます。実際に入社してみるととても殺伐とした雰囲気でした。また、部屋がとても汚かったです。紙や段ボールが散乱していました。入社後はまず書類関係をするのかと思っていましたが、そのまま実務に入っていきました。研修担当の方はとても優しかったですが、マニュアルもなく言われたことを全てメモしていきました。そして、別の先輩の方から突然怒られました。右も左も分からなかった私は一先ず謝りましたが、何がどう駄目なのか分からず困惑しました。中途社員は「即戦力」を求められて当たり前だと理解していました。だからこそ、早く仕事を覚えなきゃなと思いました。退勤前に書類関連を行いました。そこでは、出張など面接の際に聞いていなかった説明がいくつかありました。聞いてないけどな〜と思いつつも、ここで頑張るんだと思っていたので、書類を提出して、1日目を終えました。
違和感が大きくなっていく
2日目、3日目と時間が経過するにつれ少しずつ初日に感じていた違和感が大きくなっていきました。挨拶をしても返ってこない。職場が汚い。お客さまへの応対が適当。質問をしても教えてもらえない。ここには尊敬できる人が誰もいないな、と。そう思い出しました。しかし、この会社を決めたのは自分。ここで頑張ると決断したのは自分。中途入社なんてこんなものだと思い、とにかく出来ることをやっていきました。そして、勤務を5日目。あまり研修もまともにしてもらえない中、それでも見よう見まねでなんとか仕事を覚えるようにしていました。しかし、その日はもう独り立ち出来たと判断されたのか、一人でお客さま対応をしました。近くに質問できる人もおらず、どうすれば良いかわかりませんでした。勿論、分からないことばかりなので、上手く出来るわけもなく。そこの会社で働いている人からしたら、ありえないようなミスをしたようで、叱責されました。「は?ありえない」と言われたのをとても覚えています。お詫びしてどうすれば良いか教えてもらおうとしましたが、もういいと全て巻き取っていただくことになりました。私は何をどうしたら良かったのかも分かりませんでした。退勤の際、今日のお詫びとどうしたら良かったか教えてほしいと再度伝えましたが、無視されました。その日は凹んで家に帰りました。そして、次の出勤時、会社に行かなきゃと思いましたが、体が動かなくなりました。行かなきゃと頭では思っているのに、起き上がれなかったのです。重力に押し倒されているかのようなあの感覚。”鬱々としたものが舞い戻ってきてしまった。” とすぐに気づきました。思ったよりも早かった。その現実に涙が止まりませんでした。死ぬか、会社を辞めるか。極端ですが、この時はその二択しか思い浮かびませんでした。そして、死ぬくらいなら会社辞めようと思い、退職届をそのまま出しました。折角普通を手に入れたのに。折角、内定をもらったのに。会社で働き出したのに。「もう私は何も出来ない」、という自責の波に飲み込まれ、また”無職”となってしまいました。
順風満帆に見えた社会復帰は泡のように消え去りました。
次回に続きます。