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「お片付けしなさい」、じゃあ「お片付けの方法」を教えて。
小学1年生の頃、初めて言われた記憶があります。
「晩御飯の時間だよ、早く物を片付けて」
当時、私は「お片付け」の方法を知りませんでした。
教わってないのだから分からない。
でも、どうやら周りの友達を見ると、他のお宅の子はお片付けが出来るように思えました。
Q.ふつうは。まわりのひとは。教わらなくても、出来るようになるのか?
小学生から今現在に至るまで、そのクエスチョンはどんどん頭の中で渦巻いていきました。
その頃の私は、引き出し1段を引っ張り出して、入るものだけ突っ込むだけでやっとでした。「でも、収納できないものはどこに置けばいい?」。
勉強机は「収納できないもの」で埋め尽くされていきました。
小学4年生の頃、ようやく怒られなくなったレベルの自分の「お片付け」、
それは収納バスケットに自分の遊んだおもちゃを全部放り投げることでした。
「床にものが落ちてない、そのレベルまで達すればどうやら親に怒られないようだ。」
それがやっと分かったのが小4でした。
私の学校の勉強机の引き出しはクラスの中で常に
下から数えて2番目の汚さでした。
(片付ける時間が十分に用意されているはずの)、自室の引き出し一つ使いこなせないのだから、
授業の合間10分、15分の休憩時間ではもっと「お片付け」が出来なくなっていきます。
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主に小学校で使われる。机の下の収納スペースに箱ごと入れて引き出しとして使う。地域によって名称が異なるらしい。使わない地域の方が多いとか。
学校の机の中のスペースに「お道具箱」「引き出し」を入れて使う地域だったのですが、
短時間の休憩時間で整理しきれずに、その場の感覚で詰め込んでいったプリントたちはお道具箱から数日でオーバーフローしていきました。
箱自体が机にしまえなくなってくるので、
授業開始のチャイムと共に咄嗟に箱を押し込むと、また奥でプリントがプレスされる形で
紙がカチカチの塊と化します。
学期末に机の掃除をさせられる際には、化石だなんだ、とジョークなのか揶揄いなのか、
当人にとっては虐めまがいの言葉を浴びせられていました。
自分は、ずっと掃除や、整理整頓、
片付けが下手な人間だと思って生きてきました。
しかし、親元を離れて何度も引越しを経験する度に
「収納ケースに入らない物は捨てていいんだ」
と閃くかのごとく気づいたのです。
そして、私は誰にも学ばなかった「片付け」を、書籍を買って、本で一から学ぶことにしました。
すると、私が一緒くたに「お片付け」としていたものは、
「整理」「整頓」「掃除」「収納」、そして「片付け」。
それぞれ意味の異なるステップとして分類されていることを知りました。
「お片付け」が出来ない!!!!!
長年ずっと悩んでいました。
みんなは自然と身についてるのに、私はなぜ?
私の要領が悪いの?親の教え方が足りないの?
ずっと前者だと思い込み、自責的になっていました。
とある日。
コロナ禍も明け、実家に帰ってみて分かったのです。
…
一見綺麗な部屋。
調和された家具。
テーブルの上も散らかっていないし常にスペースが十分にあります。
…
恐らく実際に生活しないと感じないことだと思います。
この家は「整理」「整頓」「掃除」「収納」「片付け」が全て同じ概念に集約されていて、
とても綺麗な部屋に見えるのに、何をするにも、どうにも不便を感じます。
どうしてホチキスがこの引き出しにあるのに、キッチンにハサミがあって、クリップは別の棚の中にあるの?
これでは家で簡単な事務作業をするにも、効率が悪すぎる。
物が分類分けされていないので、その都度アイテムを探すところから始めなければならない。
小学生の頃の疑問や悩みがこの歳になった今、晴れました。
結論
「親自身が『お片付け』の方法を知らなかった」。
みなさんはどうやって片付けを身につけましたか?もしよかったらコメント欄で教えてください!
以上、mnrn初noteでした👋