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「変化を嫌う人」を動かすには?

変化への抵抗について - 新しいアプローチの可能性

誰しも、提案やアイデアを持ちかけて断られた経験があるのではないでしょうか。友人に新しいレストランでの食事を提案したり、職場で業務改善案を出したりする機会は多いかもしれません。そして、そうした提案が意外に受け入れられにくい場合もあるようです。

この現象について考えてみると、人には「変化を避けたがる」傾向があるのかもしれません。これまで一般的だったアプローチは、「相手のやる気を高める」というものでした。例えば「このレストランではとても良い体験ができそうです」「この改善案で業務が楽になるかもしれません」といった、メリットを示す方法です。

ところが最近読んだ本では、異なる視点が提示されていました。それは「相手の抵抗の原因を理解し、それに対処する」というアプローチです。

この本によると、変化への抵抗には主に4つの層があるとされています:

1. 「今のままでいい」という惰性のような感覚
2. 「面倒くさい」という労力に対する懸念
3. 「怖い」という不安や戸惑い
4. 「嫌だ」という心理的な反発

これは氷山に例えられるかもしれません。表面に見える抵抗の下に、これらの理由が潜んでいる可能性があるのです。

私の場合、オーストラリアでの日本語教育でこの考え方を参考にしています:

- 惰性への対応として:
英語の中にある日本語由来の言葉(tsunami、karaokeなど)を紹介し、日本語が身近に感じられるような工夫を試みています。

- 「面倒」という感覚への対応として:
できるだけ明確な学習目標とステップを示し、進め方をわかりやすく伝えるよう心がけています。

- 不安への対応として:
ゲームや歌などを取り入れた楽しい活動を通じて、リラックスした雰囲気づくりを心がけています。

- 心理的反発への対応として:
最初は英語で日本文化を紹介するなど、選択の余地を残しながら興味を引き出せないか工夫しています。

このように、「なぜ相手が変化を受け入れにくいのか」について考え、その理由に応じた対応を試みることで、より良いコミュニケーションが生まれる可能性があるのではないでしょうか。

こうしたアプローチは、教育の場面に限らず、日常生活のさまざまな場面でも参考になるかもしれません。​​​​​​​​​​​​​​​​



【参考文献】
ロレン•ノードグレン『「変化を嫌う人」を動かす』(The Human Element), 草思社

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