「自分がされて嫌なことは他人にするな」は本当か?
「自分がされて嫌なことを他の人にしてはいけない」という言葉は、学校の現場でよく見聞きします。しかし、この言葉は本当に一人ひとりの違いや、さらに言えばニューロダイバーシティ(神経多様性)を考慮していると言えるでしょうか。この言葉には「自分も他者も同じように物事を捉え、考え、感じる存在である」という前提が含まれています。
しかし、現実の人間はそう単純ではなく、実際には非常に多様です。一人ひとりが異なる考え方や感じ方を持っていることを実感している方も多いのではないでしょうか。したがって、「自分にとって嫌なことは他者にもしてはいけない」という前提ではなく、「他者は自分とは異なる考え方や捉え方、感じ方を持つ存在である」という認識から出発する必要があるのではないでしょうか。
【参考文献】
村中直人「ラーニングダイバーシティの夜明け」
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