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購入可能な価格帯の布ナプキン、流通を目指して -生産どうする?編

学校での活動で児童たちから得たフィードバックを活かし、
布ナプキンのデザイン・素材の改善をしてきました。

これからも改良はつづけていきたいですが、一旦、
「必要最低限の機能性があるデザイン」と言っても良いだろうと思える形ができたと思います。

一方、活動を進めながら大きく変更することとなったのが、
「販売用の布ナプキンは、誰がどこで作っていくか」

結論からいうと、
当初は「学校で、児童への保健授業と、布ナプキン手縫い指導」の延長線上手縫いで販売用ナプキン作製を考えていましたが、
ミシンで作製することに、
そしてそのためのミシン使い方指導は、対象を変え、配属先の支援対象者に対して実施していく
ことになりました。

***
当初は、小学校で裁縫クラブを立ち上げ、
クラブ活動を通し裁縫スキルを取得しながら販売用製品も作っていく構想でした。

しかし、学校での活動をしてみて以下の実感を得ました。

  •  休み時間を活用していたが、対象としている学年は特に、休み時間に音楽会やスポーツイベントの練習などが入る事が多々ある。 また、学校側のスケジュールが急に決まる事も多いことから、クラブ活動の時間確保および販売用品の作製スピード(スケジュール)を管理することが難しそう。 (もし作製過程を学校で行うなら、時間がかかる手縫いではなく、1回のクラブ活動(1時間程)でも完成させることが可能なミシン導入をした方が良い。)

  •  裁縫自体は各家庭で経験をしている児童が多い(男女ともに)が、得意不得意の差は大きく、比較的得意な子でも縫い幅が一定でない場合が多い。 完成形のサイズ感にバラつきがあることから、販売用には数種類のサイズを用意したいが、手縫いで思い通りのサイズに仕上げるには時間をかけて練習が必要そう。

結果、
「販売していくにはミシンで作る方が良い」という意見が一緒に活動する協力者間で多くあがり、販売用品の作製には
ミシンを使用していく方針になりました。


***
ミシンの確保については、
JICA海外協力隊員が活動必要経費としてJICAへ申請できる「現地業務費」
を活用し、配属先事務所へ1台ミシンを購入することにしました。

他にこのような方法を模索したのですが、
今実現することはできませんでした。

●レクチャー実施している小学校で1台購入してくれないか 
 →資金不足で×
●地域NGOに、レンタルで使わせてくれないか打診 
 →外部の人が触る事で故障する懸念があるため×
(これは正直、「ハ?ケチ。」って思いました。笑)
●学校周辺の仕立て屋さんに、使わせてもらいにいけないか 
→学校側が、児童を外に連れ出すのは現実的に難しいため×


首都で購入したミシン(日本製の中古品!何年前の型のBrotherでしょうか⁇)


ウガンダの一般的な家庭用ミシンは、
停電時に手動に切り替えられるよう、足で漕ぐペダルのついた台(机)がセットになっています。

ということで、
小学校で得たフィードバックや教え方の工夫を活かして、今後は
配属先事務所(現地NGOのオフィスの一角)で、NGOの支援対象者に対して布ナプキンの作成指導をおこなっていきます。


JICA海外協力隊員の活動として、来年も引き続き「学校での保健授業」「安価な布ナプキンの流通」の両方とも走らせていきたいと思いますが、

それぞれで教える対象者や内容が異なることになったので、一旦、
2つは異なるプログラムだと考えて、目的や目標は整理し直したいと思います。


また、
私はあと1年弱でボランティアとしての任期を終えるので、人手が一人抜けても(今私が担っている役割が抜けても)自走していくしくみへ導いていくこと
(若しくは、新しく人を雇って実装していける事業にすること)を目指したいと思います。


2025年もコツコツ!✨


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