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布ナプキン、使われているかな⁇

ウガンダは12月初旬に、最高学年7年生の全国統一初等教育修了試験がおこなわれ、その他の学年の児童たちも学期末テストやイベントを終えて、長期休暇にはいっていきました。

新学期は2月初旬から始まります。
日本とは違って、ながーい冬休みですね。(ウガンダは12月雨季、1月2月は乾季で暑くなります☀)

「小学校での保健教育+布ナプキン作成」の取組みも、
1年(3学期分)を終えました。

【月経管理に関する講義と、布ナプキン作成】のレクチャーを受けた人数は、
男女合計45名(15人グループ×4グループ 実施校は2校)となりました。
当初の目標数は135名だったので、意気込んだほどの人数にはアプローチできずでした。

10月には、受講生37名を対象に、使用状況の調査アンケートを実施しまして、
実際に使ってみてくれるかどうか少し不安にも思っていたのですが、
このような結果でした。

男子児童には、完成後の布ナプキンは「家に持ち帰る OR 学校の保健室へ寄贈する」
どちらかを選んでもらっていました。 
このアンケートに参加した男子児童6名は、全員が家に持ち帰る選択をし、
全員が姉や妹にあげたと回答しました。
初経をむかえている子も、いない子もレクチャーの対象にしています。このアンケートに参加した女子児童のうち、初経をむかえているのは21人/31人。

初経を迎えている女子児童の内、
1人以外全員が
直近の月経時に使用してくれていました。

使用しなかった1名に追加でいくつか質問したところ、
理由は「使用前に洗濯をしたところ、乾く前に生理が始まってしまった為今回は使用しなかった。次回は使用してみたいと思っている」という事情があるとわかりました。


乾きが悪いのかな? 
とも考えられた為、同僚と、素材の変更を検討することにしました。


他にも使用した感想として
「着用中、暑かった」という返答があったことから、
肌に触れる部分にフリースを使用していたところを、赤ちゃんをくるむ用に売っている「おくるみ」を使っていく事にしました。

***
その他にもアンケート調査から感じたことがあるので、また別の記事にまとめます。

※後日公開※ 
「1年間、小学校で「月経に関するレクチャー」に取組んでみて感じた、ウガンダの生理事情(の一部)」
***

新しい素材で作製にあたる、児童と担当教員


指導人数は目標値に届かなかったものの、
継続してレクチャーに行ったり
アンケート調査をしたりする私たちの姿をみた配属先の上司が、

「別の地域で、この団体が似た活動をしているのを見つけたよ!」

「私達の取組みと この団体の指導ノウハウを交換し合って、別の地域へと活動を広げていくことができるかもね!連絡とってみよう!」

と声をかけてくれることがありました。
この取組みを、「ウガンダに来たJICAボランティアの取組み」ではなく、
「この組織の取組み」として捉えてくれている様子にとても嬉しくなりました。

ただ、
協働仲間を募るにも、ファウンドレイズするにも、活動実績や結果を定量的に示せる必要はあって、そのためには今はまだ示せる数が少ないままです。

チームが作れてきている実感を励みに、
指導した(講義した)人数≒布ナプキンを手にした人数、使用した人数
といった定量的に示せる実績をもっと重ねていきたいと思います。

1年目の今年はベースを造る過程だったのでなかなか細かい&抽象的で進捗も小さい内容でしたが、
来年からのNOTEはもう少し具体的な(実践的な)内容を発信できる気がします。楽しみに見守って頂けたら嬉しいです。


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