ふつうとちょっと変。ふたつの世界に引っ張られる|江國香織『神様のボート』
中田敦彦さんのyoutubeチャンネルで、文学は課題定義だ!と言っていたのを聞いて学生時代の授業を思い出した。そう言えばそうだった。
江國香織の本が好き。読んでいたら切なくなる、でもどこかふわふわ気持ちよくなる。
でもこの本も、課題定義なんだよな、と思って読み解いてみた。
『神様のボート』あらすじ
葉子と草子は母娘2人暮らし。葉子が骨ごと溶けるような恋をして生まれた草子。“あの人”(葉子にとっては好きな人、草子にとっては父親)と出会うために2〜3年おきに関東近郊で引越しを