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【タスマニア劇場①】
西オーストラリアのパースに住んで半年、そろそろ冒険が日常になった頃、朝のラングレーパークをボーッと走りながらスワンリバーを眺めながら、スワンリバーは海のすぐ近くにだからたまにイルカが泳いでたりする笑える川なんだけど、心地よい疲労に満足しながらでもふとこのままあと3ヶ月ここにいても程度の良い満足感だけしか得られないことに気がついて無駄にペースアップしたりして急にバタバタし始めた頃。
せっかくのワ
【タスマニア劇場②】
【タスマニア劇場①】
ローンセストンでの思い出はほぼない。心の底から爪の先まで失礼な話だが、頭でも打ったんだったかな、記憶がすっぽり抜けている。パースで手に取ったペラペラのフリーペーパーにマジックで丸をつけたのは、いやボールペンだったかもだけどそこはそれほど重要ではないが、ローンセストンからさらに南のホバートという街だったからそっちに気持ちがいっていたせいかもしれない。
ローンセストン→ホバ
【タスマニア劇場③】
ホバートでの地獄のファスティングから解放されて数日後、本来の目的地であるリンゴ農園に向かうため、ローカル路線のバスに乗り、ホバートからさらに南へ。ハッキリとした地名が思い出せないためGoogleマップで調べてみたんだけど、たぶんhuonvilleってとこらへんだったと思う。なんかGoogleマップではハオンビルって表示されていたんだけど、ヒューオンビルって響きに覚えがある。
パースからずっと大
【タスマニア劇場④】
辿り着いたファームにはファームステイ用の宿泊施設があり、それは日本人用施設とその他用とに分かれていた。
元々は別に分けようと思っていたわけではないが、綺麗好きで真面目で酔っ払って暴れたりもしない日本人を新しく建てた方の施設に割り振りしていたら自然といつのまにかそうなったらしい。
当然、自分はその他用の施設に割り振られた。いや、なんでよって話なんだけど。まぁでも受け入れたよね、なんかそれこそ自
【タスマニア劇場⑤】
イチゴの1レーンとは違い、リンゴの1レーンには果てがないように見えた。ボロボロだが丈夫な袋を背負わされ、与えられたのは2mほどの脚立だけ。
摘んだリンゴを背中の袋に投げ込み、背負えないほど重くなったら木枠のボックスに流し込んでいく作業の繰り返し。ボックス1つを満タンにしたら40ドル〜50ドルとかそんな感じだったかな。当時のオーストラリアドルは1ドル75円ぐらいだったから、1箱で3500円ぐらい
【タスマニア劇場⑥】
小雨の日は稼ぎ時、マークのつきやすい青リンゴは収穫できないから、代わりにフジの収穫だ。
青リンゴで磨いたスキルがあればフジの収穫は容易く、赤りんごはマークをあまり気にせずにガシガシやれるからスピードが違う。おそらく1日で青リンゴの2倍近い額を稼げたんじゃないかな。
あと少し時期がズレていれば最初から最後まで赤りんごのピッキングだけやれていたと思うと勿体無い。次回への反省を未来に活かせないのが
【タスマニア劇場⑦】
クレイドルマウンテンを目指した理由は特にない。どうせならザ・タスマニアって感じの景色が良い場所に行きたいと探してたら偶然ヒットしただけだ。
まさかこんなにも美しい場所だとは思ってなかった。運が良ければ野生のカモノハシが見れることもあるんだとか、そのくらいの情報しかなかったから期待していなかったのにだ。
山小屋みたいなホテルに泊まって、1周3時間ぐらいかかるトレッキングコースを歩いた。気分的
【タスマニア劇場⑧】
タスマニア劇場の完結編はデボンポートから始まる、終わりの街デボンポート。
ローンセストン→ホバート→ヒューオンビル→フレシネ→ロス→クレイドル・マウンテン→スタンレー→デボンポート……順番に並べるだけでなんだか素敵な感じするよね、この羅列。
ウォッシュレットも暖房便座もない、硬い紙しかない世界だけど響きは良い。
1年オープンで航空券のチケットを取っていたので帰りはシドニー発というのが決