はじめに。
はじめまして。
しめじと言います。
日本のどこかの公立高校で国語を教えています。自分自身の備忘録として、また、高校生が国語の授業で出された課題や、受験勉強、就職試験の勉強の時に、ほんの少しでも役に立つようなことを細々と書いていければいいなと思います。
あるいはまた、高校生や大学生で、今教員を目指している方に、公立高校の若手教師の仕事や生活がどうなっているのか、というある程度現実味のあることなんかも書いていくつもりでいます。
ただし、昨今話題になっているような、教員の過労問題などについては特に触れません。可能な限り、そのような点については客観的なケーススタディにとどまるように心がけるつもりです。
理由はシンプルで、小学校、中学校、高校という学校種別、その学校の立地、高校であれば普通科なのか専門科(工業高校とか、商業高校とか)、進学校なのか中堅どころなのか学習困難な学校なのか、教科はどれなのか、担任は、部活動の顧問は、などという条件の組み合わせによって各自の忙しさは全く異なってくるからです。従って、私一人の個人的な経験、あるいは私の目に見える範囲の人たちのことからのみ、この問題について語るのはあまりフェアではないと考えています。
そして何よりも、生徒に日々接している教員が、忙しさや過負担を声高に論ずるという状況が、あまり健全なことではないと考えているからでもあります。新聞記事やネットのニュース風コラムなどを読んでいると、そこに書かれていることが事実であればそれも健全な状況ではないですが、どのみち健全でないことに変わりはありません。個人的には様々思うところはありますが、可能な限りネガティブなことは書かないでおこうと、例えば教員を目指す人、教員の仕事に興味を持った人が、「あー、こんなんなんだ。じゃあやめておこう」と思うようなことは書かないでおこうと、そう思います。
さて、話題を戻してもう少しだけ自分の経歴を書いておきます。
出身は近畿地方です。幼少は日本で過ごしますが、親の仕事の都合で海外に移住、思春期の入り口あたりの三年間を海外で生活します。
帰国後は地元の中学校に通い、その後は自宅から一番近く、かつ制服も無く校則が猛烈に緩いという理由で選んだ地元の公立高校へ。ところが入ってから知ったのですがいわゆる「進学校」。一度勉学面では落ちこぼれかけますが、行きたい大学が見つかったので一念発起、結果として学力としては通り過ぎてしまいますが、その大学で四年間を過ごします。
大学では文化人類学(多くの人には耳に馴染みのない学問ジャンルだとおもいます)を専攻し、そのまま行ったら社会科の先生になるはずでしたが、二年生の時に出会った言語学の先生の影響で言語学や文学の方面にもどっぷりつかり、言語学と文化人類学の二足の草鞋状態の学生生活を送ります。
そして結局国語の先生に。大学卒業後最初に赴任した学校はいわゆる進学校、そこで四年間働き、今は実業高校で国語を教えています。今の職場で五年目、通算九年目、三十一歳です。
九年目というとそれなりの年数のように思うかもしれませんが、離職率の低いこの業界ではまだまだ若手です(「自分は若手だ」という言い訳を用意しているわけでは無く、キャリア的にも、年齢的にも、まだまだ若手扱いされることが多いということです)。そんな若手教師の仕事のことや国語のことを、数日に一回くらいの頻度で細々と書いています。
どうぞ、よろしく。