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私的音楽コラム 第1回 MURO 『DAI SAN DANRAKU 97 PAGE』
1997年。
私は中3だった。14歳。
初めて聴いたのは、“Concrete Jungle“だった。このアルバムからの1枚目の12インチシングルだった(はず)。
と言っても、レコードを買って聴いたのは後のことで、初めはラジオから流れてきたのを聴いて知った。
この年の4月からスタートしたHIPHOP JOURNEY -DA CYPHER-というJ-WAVEで毎週土曜深夜3:00からやってたヒップホップ専門ノンストップDJミックスのラジオ番組だ。
ホストは、MC担当リコさんと、DJ担当ムロさん。
後にいろんなラッパーやDJ等を招いて、90年代~ゼロ年代初頭までのヒップホップシーンを代表するラジオ番組になった。
この番組のマンハッタンレコードの新譜紹介コーナーで流れた一曲だった。
マイクロフォンペイジャーのMCであるムロさんの初ソロ作品になる。
それまでずっとラッパーだと思っていたけど、DJもやることをこのラジオ番組で知った。
ヒップホップに止まらず、それ以外のジャンルも回すDJで、巷ではキングオブディギンと名乗っていた。
たしかミックステープ『KING OF DIGGIN' Vol.1』と『DIGGIN' ICE 96』も、この年に町田フリークスで2本まとめて買ったはず。
この時まだ渋谷に行ったことがなくて、憧れながらイメージして聴いていたのを思い出す。
初めて高2の時、98年の5/5(子どもの日)に行ったのを、今でも鮮烈に覚えてる。
マンハッタンやシスコに、レコードを買いに行って、最後にムロさんが経営していたお店「SAVAGE」に寄ったらご本人がいるではないか!!!
となって、急いでシスコに戻って“Dai San Danraku 97 Page“の12インチを買って、ムロさんにサインを貰ったのは、いい思い出。
シュリンクをカッターで丁寧に開けて、紙スリーブに黒マジックで、MUROと書いてくれた。
握手もしてくれて、手が大きかったな。
この後、99年にメジャーデビューするのだけど、その話はまた今度。