新人を半年の日報でデキる新人に変える方法

新人の日報をレビューするようになったのですが、コツはなんですか?
と聞かれたので、備忘録的にアップします。


▼日報トレーニングで目指すべき状態
・未知の業務であろうと臆すること無く、自分の頭で考えること出来、必要に応じて、報連相を行い着実に仕事を進めることが出来る状態。
・トレーナとトレーニーの間に信頼関係を構築し、仕事を円滑に進める共通言語を創る。

▼日報で学んでもらうこと。
・自分の知らない業務を精度高く進める方法
・報連相のタイミング
・相手に伝わる文章の書き方
・フォーマットの重要性

▼ポイント
・なるべく体験→理論の順番で伝えていく。
 →指摘されるだけでは、頭で理解しても身体に染み込まない。
 まずは、必要性を実感してもらった上で改善ポイントを一緒に話していく二人三脚スタイルで進めると成長実感が得られて良い。

・一度に教えるのは1つまで。
 →一気に色々教えようとしてはいけない。1つのことを120%頑張って伝えて、大体伝わる内容は50%くらい、の気持ちで望むべし。まかり間違っても伝えたことがスグに100%実践出来ないからと言って、イライラしないこと。言ってもやらない場合、それは内容が伝わっていないサインです。

▼進め方
STEP1:日報を書いて、とだけ伝えて書いてもらう。
 →初日の内容に関しては当たり障りの無いことをコメントしておく。

STEP2:大体の場合、数日経つとフォーマットがブレるので指摘する。
 →フォーマットを整える、という発想になるのでここでじゃあ読みやすいフォーマットってなんだろう?、と問いかけて事前にアウトプットをネゴる。ということを教える。

STEP3:出てきた日報を見ると今度は同じことを言っているのに使っている言葉が違うなどの、いわゆる表記ブレがあるので指摘する。
 →言葉がブレると相手がどれだけ誤解するか説明して、言葉使いに気をつけてもらう。

STEP4:フォーマットが揃ってきて、表記ブレもなくなってきたら今度は報告内容を指摘する。
  →相手が欲しい内容ってなんだろう、という話をして、相手が欲しい情報を想定、すり合わせてからアウトプットする習慣を見に付けてもらう。

STEP5:STEP1〜STEP4までを安定的にできるようになったら、これらをフォローなしで独力で導けるようにするためにはどうしたらいいんだろう、という話をする。

STEP6:ここまで出来るようになったらタスクをお願いしつつ、自分でやり方を見つけ、適切に報連相をしながら仕事を進められるかをチェックしていく。

大体それぞれのステップに2週間から1ヶ月くらいかけて最大半年くらいで仕事を依頼したら、適切なタイミングで報連相をしつつ、未知の業務にも果敢に取り組める新人が生まれる。


元落ちこぼれエンジニアです。自分の落ちこぼれ経験をきっかけに人材教育に興味を持ち、誰でも最短で成果が出る教育ノウハウを提供しています。