日本銀行になった後の詳細【存在しない芯】

 私の発行した紙幣が流通するようになると、もう現物の芯を使ってやり取りをすることは皆無になった。しかしそれも、必然といえば必然の流れである。まず、ここまでくると一回のやり取りで数十本単位が動くことも、ざらにあったので現物の芯だと休み時間という短時間に、数えた上でやり取りをすることが物理的に不可能となってしまったのだ。


 しかし、ここからは人類の偉大な発明「紙幣」がある。その昔、金の延べ棒を持ち歩くわけにもいかないと困り顔だった人々を救った偉大な発明である。その紙幣の登場によって、【金】の、価値が高すぎて小口の決済には使用しにくいという欠点を克服したのだ。今回の芯の場合は、価値が低すぎて大口の決済には使用しにくいという欠点を克服した形になるが。


 とにもかくにも、新たなアイテム紙幣を手に入れた我がクラスは、ここから経済発展期を迎えていくことになる。


 まず、やり取りが迅速になったので勝負回数が増え、負ける者はより負けるようになり、勝つ者はより勝つようになった。今までとは比べ物にならないスピードでだ。

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