ナギサン

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で、換金はしてたの?

 これは一年生の2学期の話だ。不換紙幣になり下がったシャー芯紙幣も約13~15万本分流通していた。しかし実際に存在していた芯は1万本ほどだろう。  つまり私は12~14万本分ほどの紙幣を私利私欲のために発行し散財していたことになる。シャー芯は一本あたり1.66円~5円ほどでなので、日本円にして20万円~70万円もの大金を自らのシステムで作り出したということになる。  だが、肝心の私の手持ちは現物シャー芯で3500本ほど、紙幣で4万本超ほどしかなかった。日本銀行である私は全

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    • 日本銀行になった後の詳細【存在しない芯】

       私の発行した紙幣が流通するようになると、もう現物の芯を使ってやり取りをすることは皆無になった。しかしそれも、必然といえば必然の流れである。まず、ここまでくると一回のやり取りで数十本単位が動くことも、ざらにあったので現物の芯だと休み時間という短時間に、数えた上でやり取りをすることが物理的に不可能となってしまったのだ。  しかし、ここからは人類の偉大な発明「紙幣」がある。その昔、金の延べ棒を持ち歩くわけにもいかないと困り顔だった人々を救った偉大な発明である。その紙幣の登場によ

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