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「食の安全と情報」の授業
こんにちは。中学校家庭科の授業実践をあげています。今回は「食の安全と情報」の授業です。
基本的には1時間の授業を、フラッシュカード→教科書の音読・問題→主活動の流れで行っています。ここでは主活動のみを記録します。
【食品の安全とそのしくみ】
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これまで日本でも食の安全が危ぶまれるような様々な出来事がありました。しかし、その度に再発防止のための対応をしていることが分かります。
1964年8月、日清食品の「日清焼きそば」で食中毒事件が発生しました。原因を調べたところ、日清食品に問題があったのではなく、小売店側に問題があったのです。
当時は小売店側に管理方法に関する知識がないことも多く、新しく届いた商品を古い商品の上に積みましていたので、下になった商品は製造から相当な期日が過ぎていたそうです。
しかし、当時の日清食品社長である安藤百福は、理由を問わず批判を受けるのはメーカーだとして、全品回収及び小売店への商品管理の指導を行なったのだとか。
食の問題は企業が原因のものばかりでなく、流通過程で起こるものもあるわけです。
食品の安全は、食品の売り手と買い手の互いの信頼関係で成り立っています。とは言え、食の安全が危ぶまれる問題があった際に、最終的に被害を受けるのは私たち消費者です。だからこそ、私たちは自分から正しい情報を得る必要があるのです。
食品の情報を得るには何を見ますか?
→食品表示
【メディアリテラシー】
ところで、DHMOという物質を知っていますか?
*DHMOについての説明する。
DHMOは水酸の一種で、無色、無臭、無味の化学物質である。この物質は毎年無数の人々を死に至らしめている。ほとんどの死亡例は偶然DHMOを吸い込んだことによるものだが、危険はそれだけではない。
固形のDHMOに長期間さらされると身体組織に激しい損傷をきたす。DHMOを吸入すると多量の発汗、多尿、腹部膨満感、吐き気、嘔吐、電解質異常が出現する可能性がある。DHMO依存症者にとって、禁断症状はすなわち死を意味する。
DHMOは酸性雨の主要成分である。地球温暖化の原因とも考えられている「温室効果」にも関係している。また重度の熱傷の原因にもなり、地表の浸食の原因でもある。多くの金属を腐食させ、自動車の電気系統の異常やブレーキ機能低下をきたすこともある。さらに切除された末期癌組織には必ずこの物質が含まれている。
この危険性にも関わらず、DHMOは溶接や冷却の目的で企業利用されており、原子力施設や化学物質製造、消化剤、動物実験など、その分野も多岐にわたる。農薬散布にも使われ、汚染は洗浄後も残る。また、ある種のジャンクフードにも大量に含まれている。使用済みのDHMOを河川や海洋に廃棄することも多いが、それはまだ違法とされていない。
自然生物への影響は限りないが、我々は今のところ何を手を打つことができていない。
あなたのDHMOに対する考えは、「今すぐ規制するべき」「徐々に規制していくべき」「規制しなくてもいい」のどれですか?(挙手で確認)
→「徐々に規制していくべき」が多いと予想
*「今すぐ規制するべき」「徐々に規制していくべき」「規制しなくてもいい」の順に理由を尋ねる。
このDHMO、正式にはDihydrogen Monoxide(ジハイドロジェン・モノオキサイド)と言います。一酸化二水素と言われますが、広く一般的には「水」と呼ばれる物質です。
水は水酸の一種で、無色、無臭、無味の化学物質である。この物質は毎年無数の人々を死に至らしめている。ほとんどの死亡例は偶然水を吸い込んだことによるものだが、危険はそれだけではない。
固形の水に長期間さらされると身体組織に激しい損傷をきたす。水を吸入すると多量の発汗、多尿、腹部膨満感、吐き気、嘔吐、電解質異常が出現する可能性がある。水依存症者にとって、禁断症状はすなわち死を意味する。
水は酸性雨の主要成分である。地球温暖化の原因とも考えられている「温室効果」にも関係している。また重度の熱傷の原因にもなり、地表の浸食の原因でもある。多くの金属を腐食させ、自動車の電気系統の異常やブレーキ機能低下をきたすこともある。さらに切除された末期癌組織には必ずこの物質が含まれている。
この危険性にも関わらず、水は溶接や冷却の目的で企業利用されており、原子力施設や化学物質製造、消化剤、動物実験など、その分野も多岐にわたる。農薬散布にも使われ、汚染は洗浄後も残る。また、ある種のジャンクフードにも大量に含まれている。使用済みの水を河川や海洋に廃棄することも多いが、それはまだ違法とされていない。
自然生物への影響は限りないが、我々は今のところ何を手を打つことができていない。
あなたのDHMOに対する考えは、「今すぐ規制するべき」「徐々に規制していくべき」「規制しなくてもいい」のどれですか?(挙手で確認)
→「規制しなくてもいい」が多いと予想する。
過剰に表現はしていますが、事実を述べています。危険そうな部分だけを取り上げて拡大解釈すれば、ただの水でさえ規制の対象になりかねません。
表示から情報を得ることは大切です。しかし、その情報が本当の意味で正しいかどうか分かりません。消費者側が勘違いするような表現の表示があるのも事実です。
だから、その情報が鵜呑みにするのではなく、自分の頭で考える、そのために複数の情報を自分から取りにいく、そんな姿勢を忘れてはいけないのかもしれませんね。
*今日の授業の感想を書いて終了する。