![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/25892671/rectangle_large_type_2_a12b32353fb67112ded0c22ca095956f.jpeg?width=1200)
「鬼滅の刃」作者のエレメントから読み解く「エゴと愛」
突然ですが、「鬼滅の刃」ってご存知ですか?
2016年秋から週刊少年ジャンプに連載されている漫画なんですが
これまで10年以上、年間コミック販売ランキングは「ONE PIECE」が不動と1位だったところを、初めて去年抜いたのが、この「鬼滅の刃」なんですね。
かくいう僕も、実はつい最近、友人から勧められて初めて知って
Amazonプライムでアニメで見たんですが
さっそくハマりました笑
「鬼滅の刃」が伝えるメッセージ
ちなみにこの「鬼滅の刃」はどんなストーリーかというと
ある日、主人公(青年)の妹が、人間を喰らう鬼の力で鬼にされてしまい、その妹を人間に戻すために、人間を鬼に変える力を持った、いわゆる「鬼の親玉」を倒す旅に出る、というものです。
で、この「鬼滅の刃」を見ていると、明らかなテーマとして見えてくるものがあります。
それは
鬼 = 恐れ(エゴ)状態の人間の象徴
だということです。
つまり、鬼は元々は人間なのですが、それが非常に悲しい出来事をきっかけにして鬼になってしまう。
そうやって鬼になったことを決して本人も幸せに思っているわけではないが
でも、一度鬼となって人を喰らう快感を覚えてしまったら最後、その自分を止めることができない
そして、その鬼となった自分が、主人公によって斬られて死ぬ間際に初めて
そうなってしまった自分を後悔すると同時に、鬼になる前に感じた、もしくはその時に欲しかった「愛」を思い出し涙する
そんな描写の中で、読み手の心の中に、「鬼」に対する新たな視点と、自分にもそんな「鬼」が宿っているかもしれないことに気付かせる
そんなメッセージ性のあるマンガだと思うんです。
作者のエレメントから見えた「真意」
さて、そのことを踏まえて
このマンガの作者、吾峠呼世晴さんのエレメントを見て行きたいと思います。
● 太陽星座(理性の自分/社会における役目)=おうし座(地原人)
● 月星座(本性の自分/感情的エネルギー源)= おうし座(地原人)
ご覧の通り、太陽も月も同じ星座なんですね。それ自体、そもそも確率的に12分の1なので珍しいのですが
その星座が「おうし座」というのが、まさにこの「鬼滅の刃」のテーマと思いっきり繋がっているんです。
それは何かというと
おうし座にとって大事な価値観・生まれ持った性質というのが
「自分のペースで、自分が好きなものを、味わいたいだけ存分に、深くじっくり味わうこと」
なんです。
イメージとしては、自分が好きな匂いのものをずっとクンクン嗅いでたいとか、自分が好きな触り心地のものをすっとナデナデしてたいとか
そんな、ある意味純粋な、五感的欲求なんですね。
で、これって、何かと少し似ている感じがしませんか?
そう、まさに「鬼」の状態の人間です。
で、これは僕の推測ですが、おそらく吾峠さんは、本当はとてもその「自分のペースで五感を満たしたい欲」が強い人なのではないかと思うんですね。
けれど、親から言われたか、自分でそう感じたのかはわかりませんが
そんな風に「我欲が強い」自分にバツをしてしまった時期があったんじゃないか、と思うんです。
そして、きっとそれって、すごく苦しくて、悲しい時間だったんじゃないかなと思うんですよね。
まさに、自分のことを「鬼」だと思って、忌み嫌った時期があったんじゃないかと思うんです。
でも、そんな自分を変えようとすればするほど、否定すればするほど、人生がどんどんうまくいかなくなっていく。辛くなる。
鬼にならないようにするほど、鬼のような自分になってしまう。
そんな葛藤が、この「鬼滅の刃」という作品に込められている気がしてならないんです。
作者に関するもう一つの「意外な真実」
そして、これは僕も今日知ったのですが
この吾峠さんは、実は女性らしいんですよね。
これは驚きました。
でも、この新事実が、期せずしてこのエレメントの分析に、新しい「視点」と、さらなる説得力が加えてくれることになりました。
というのは、実は作者は主人公(青年)に自分をなぞらえているのではなく、鬼になってしまった妹に自分をなぞらえているのではないか、ということです。
実際、主人公の妹は、鬼になってしまったものの、人間を喰らわずに必死に我慢するという設定になっていて
その状態で、主人公(兄)と共に鬼と戦うんですね。
それがまさに、作者自身の描写なのではないかと思ったのです。
自分を愛し、信じてくれる人がいるなら、恐れ(エゴ)に飲まれることなく、強くなれる。
そんなことを描いているような気がします。
そしてもう一つ、おうし座らしい描写だなと感じるのは
主人公の青年がとにかく真っ直ぐなキャラだということ。
一歩間違えると「ガンコ」とも言えますが、要するに「自分の意思を貫く強い力」を持っているということです。
そして、おうし座のもう一つの特徴が、まさにそれなんですね。
「天気の子」との共通点
ここまで書いて、ふと思い出したことがあります。
それが、あの新海誠監督による「天気の子」です。
「天気の子」は、「君の名は。」に続く作品だったこともあって、同じようなノリかと思いきや
かなり、特に最後の方は、主人公のエゴ丸出しの展開になってて
結構、意外なストーリー展開だと感じた人も多かったんじゃないかと思うんですよね。
でも、新海さんはそういう反応があるのもわかった上で、敢えてそう作ったみたいなんです。
その新海さんのエレメントが
● 太陽星座 みずがめ座(風超人)
● 月星座 おうし座(地原人)
と、なんと月星座が吾峠さんと同じ!
つまりは、おうし座ってのはそれくらいに「自分が思うように、自分のペースで、自分が好きな快感をじっくりと味わいたい!」という欲求が強いんですね。
でもだからこそ、「そんな自分はダメだ」と思ってフタをしてしまい、苦しみが始まることがある。
なので、この「鬼滅の刃」がこれからの社会で伝えることになるメッセージは、以下の一言に集約されると思います。
「ホントウの自分を無条件に愛し、そのホントウの自分こそ無条件に愛され価値がある存在なのだと知った状態で、個人個人が生きることこそが、この世界から鬼(恐れ)を消す方法である」
そして、僕はそのための一助として、「エレメント人種論」が、それを必要とする一人でも多くの人に届けば
僕の太陽星座のうお座(=癒し・許し)としてこれ以上の喜びはないし
そして僕自身は、世界に向けてそれを広めて行く中で、月星座のおひつじ座(=情熱・挑戦)が満たされることになっていくと思ってます。