教育研究団体に所属してみることのススメ
こんにちは。家で節分をやりました。子どもから「鬼って実はパパでしょ?」と言われてしまい、なんだか成長したなとうれしいような寂しいような気持ちのMr.チキンです。特別支援学級で12年間教員をしています。
今日はちょっとマニアックな教員の研究団体についてのお話です。
教育研究団体について
教育研究団体ってなんだ?
日本の教員は研究と修養に努めなくてはいけません。
それは教育公務員特例法という法律に書かれています。
つまり、ずーっと勉強していかなくてはいけないということです。
だから、学校の中で研究部や研修部という分掌があり、
しています。
先生たちって、案外勉強しているんですよ!
でも、それでも授業をやっていると、壁にぶつかるんです。
そんな時に、活躍するのが、外部の教育研究団体です。
これは全員加入する団体ではなく、任意で入りたいところに入ります。
例えば有名な教育研究団体は
TOSSという研究団体や、
日本数学教育学会(日数教)、
特別支援教育の分野だと、
全日本特別支援教育研究連盟(全特連)なんていうのは有名どころです。
「日数教の先生の授業が見られる!」なんていったら、
研究授業の教室には人だかりができるのです。
教育研究団体に入る3つのメリット
では、ただでさえ多忙と言われている日本の教員が、なぜ教育研究団体に入るのか。教育関係の知識を得られる・技術の向上はもちろんながら、ほかにもメリットがあります。
私の経験から、三つに整理してみました。
①聞きたい講師を自分で選ぶことのできる快感
脳科学や生涯学習、吃音支援、心理カウンセラーなどについて、
かなり興味のある分野でした。
しかし、
それぞれ研修を見つけてくるのは面倒
テーマが合っていても、自分の聞きたい講師とは限らない
お金を払ってまで研修を受けるモチベーションはあるか
などの問題がありました。
教育研究団体に入ると、これらの問題が
自分に合った研修を作ることができる
テーマに沿うどころか、自分の聞きたい講師を呼べる
お金を払わず、会費だけで受けたい研修を受けられる
講師の人と直接つながるコネクションをもてる
と改善するではないですか!
企画は大変ですが、これで他の教員からも感謝されるんですから、
やるしかない!というわけです。
②自由にアイデアを生かせるという快感
教員をしていると、様々な制約があります。
「セキュリティの問題があるから、教育委員会の契約したものしか使えない」だとか、
「情報発信は個人情報に留意して」だとか
一番多いのは
「前例が無いからできないでしょ」だとかがあります。
でも、教育研究団体は私設団体で任意の所属なので、
月額〇円のサーバを利用してホームページを開設。
WordPressを用いたブログを開設。
大会をオンラインで行うため、ZOOMの有償アカウントを購入。
Facebook・Instagramに団体の広告を出す。
クレジットカード支払いを実現するため、Stripeを導入。
など、学校教員では思いついても「前例が無いから」で止められそうなアイデアも予算の許す限り自由に実現できます。
③教職員以外のスキルが身につくという快感
先ほどのメリットと重複するところもありますが、
教育研究団体に所属していたことで、身についたスキルがいくつもあります。
HTML5の記述
WordPressの編集
WordPressの拡張機能で予約管理
↑のサービスを利用するための英語解読
クレジットカード決済サービスであるStripe活用
サーバ・ドメインの開設
他団体との交渉
などなど、教職員生活だけだとあまりやらないようなことを
必要感に駆られてやることができるのは、
つらいこともあるけれど、メリットの一つかもしれません。
でも、やっぱり、やりすぎは良くない
そんなメリットを感じながら、私は
・エネルギー教育関連団体
・特別支援教育関連団体
・学会
・若手学習会理事
・情緒障害教育関連団体
と、教育研究団体に手当たり次第に入っていきました。
そして、つぶれました。
生活も、目の前の子どもに対する教育も
時間が無くてできない~という状態になり、
本末転倒になってしまったのです。
やはり、やりすぎは良くないですね。
今はいくつかの団体をやめて、整理しています。
まとめ
今回は教育研究団体についてお話をさせていただきました。
これを読んでいる若手の先生方には、
ぜひ、入ることをオススメします。
昨今の働き方改革に逆行しているように見えますが、
どうせ研修はやらなくてはいけないんです。
やるなら、主体的・能動的にやった方がお得ですよ!
もし、良いと思ったら、やってみてくださいね~!
ちなみに、私の入っている団体は、
保護者や教職員以外の方も参加可能です。
教育に興味のある方は、教育研究団体を調べてみると良いかもしれません。
では、またね~!