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資本主義から「公益」資本主義へ

資本主義社会は日本に大きな発展をもたらしましたが、
一方では格差が広がり、歯止めが効かなくなってしまっています。
社会に振り回され、多くの国民が悲鳴を上げています。
既に資本主義の限界が見えています。

日本社会は今後どのような道を辿るのでしょうか、
次に来る社会体制は如何なるものか
どうすれば皆が幸せに暮らせる国にしていけるのでしょうか。

私はある本に出会いました。
原丈人氏の「公益資本主義」です。
その名の通り、
会社は公益の為にあるという内容が
ご自身の経験や実体験から
明細に、そして的確に書かれています。
私自身もとても納得しました。

会社は社長の物ではなく株主のものです。
代表取締役とされている社長は「やとわれ」社長であり
実質の権力を持っているのは株主です。
全ての企業はいかに株主に利益を返すかをかんがえ、
株主が儲かるような経営をします。

投資一つを見ても、
目に見える結果がすぐに欲しいために、
10年後20年後を見据えた投資よりも
数か月、数年で結果が出る投資を優先します。
まるでその日暮らしのような生活になってしまっているのが
今の日本の企業の在り方です。

国民は勝つか負けるかの株に手を出しています。
自分が勝ったお金は誰かが損したお金です。
つまり誰かを不幸にして自分が幸福になるという事です。
「だって仕方ない、皆やっているから、当たり前だから」
と片付ければ簡単かもしれないが、
これを一家族に集約して考えると
日本ぐるみでとんでもないことをしていることが分かります。
弟からお菓子を奪って自分だけが食べ、
頂いたお土産を我先にと奪い取っていく、
更にはその父が子供たちがそうなるように仕向けている。。。

お金でお金を稼ぐ落とし穴を見抜けずにいます。
否、見抜いているが生活の為にそうせざるを得ないのかもしれない。

原丈人氏の公益資本主義は
これら資本主義の悪習を一掃するような主義を掲げています。
とても納得いたしました。

しかし私は同時に
「国民の教育」が行われなければならない
と思います。
社会主義だろうと資本主義だろうと本来は
人間が皆幸せに暮らせるように考えられた制度であるはずです。
しかしそうならないのは、自分の事だけしか考えない
我欲主義人間がいるからです。
だからどんなに良い制度を考えても、
システムにハッキングするハッカーのように
その制度の抜け道を見つけ胡坐をかく人間が出てくる。
そうするとそこから我欲が広がっていき崩壊する。

国民の良い生活のためには良い制度が必要であり、
良い制度の維持のためには良い国民性が必要なのです。
結局は一人一人の人間の在り方が
ポイントになってきます。

経済面に大きな影響力まだ持っていない私は
原丈人さんの公益資本主義を応援し、
国民性の教育は得意分野としてどんどん
拡げていきたいと感じされられた本でした。

利己主義から利他主義に
我欲主義から愛情主義に
私益主義から公益主義に
正しい人間性の在り方を私たちは伝えています。
皆さんで良い社会にしていきましょう!

玲太
モデル都市推進本部(https://tasuke-i.jp/)
Twitter:https://twitter.com/YOLO_TCOL

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