短歌のM1、コンテンツのスポーツ化

上記の通り紅白歌合戦は視聴率を下げ続けている。

一方でM1は人気コンテンツのポジションを20%弱の視聴率で維持し続けているように見える。

色々な説明の仕方はもちろん可能だけど、違いを考えた時に、私はその一つは「同じタイミング=生で視聴することの意味」なのかなと思う。

紅白歌合戦で赤組白組の勝敗を気にしている人は少ないだろうからネタバレを気にする必要はない。

M1は誰が勝つというのは大事だし、ネタバレされると結構辛いコンテンツでもある。

ドラマみたいなコンテンツを考えると大河ドラマは視聴率が落ちている。

逆に下記の通り近年高視聴率を取れるコンテンツは、スポーツのコンテンツに集中してきているように思われる。

視聴率という指標から離れてみても、コンテンツ離れが言われる中でも、プロ野球やJリーグの観戦自体は増えている傾向にある。

M1の人気は、スポーツとして実現できる文化が今の時代に求められていることなのではないかと思う。

そうであれば、音楽についてもM1みたいな形でのコンテンツを作ることは可能だし、するべきだろう。

本や映画のようなコンテンツについてはスポーツ化することは一見難しそうな気がする。芥川賞をスポーツみたいにしたところで、全作品を読んでくる顧客は少ないだろうし。

むしろ可能性があるとしたら歌会みたいな、短歌のM1版みたいなコンテンツじゃないだろうか?

審査員がいて、出場者がいて、彼らが短歌をリアルタイムで披露し(披露するということがその場で作成するということなのか持ってくるということなのかはよく分からんが)、リアルタイムで採点され、勝敗がつくというスポーツ的な短歌。

まあM1みたいなフォーマットを直接持ってきても違和感あるのでアジャストする必要はありつつ、短歌のM1があれば、かなりいいんじゃないかという気はする。


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