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誰も置いてきぼりにしない世界を作りたい〜SHEアワードによせて〜

「誰も置いてきぼりにしない」
この言葉に、私は「これだ」と思った。


先日開催された「SHE AWARD2023」(通称:SHEアワード)が、まさにその言葉を体現している。


「年に一度のシーメイトさんをお祝いする祭典」であるSHEアワード。
選ばれる人、選ばれない人、ノミネートする人、受賞して登壇する人。
側から見たら、「優劣をつけている」と感じるかもしれない。人間誰もが、競争に勝ったり負けたりを経験していると思うが、勝てば嬉しいし、負ければ悔しい。順位が上であればもっと頑張ろうと思うし、下であれば諦めてしまうかもしれない。
そんな競争は必要なのか?不要なのか?という議論も教育をはじめとする業界でなされ、実際に運動会の徒競走の順位がつけないこともあった。


「選ばれる」と「選ばれない」には「勝ち」と「負け」しかないと思っていた。
負けず嫌いだから、選ばれないと悔しい。
自信がないから、負けて当然。
そんな競争は、社会に出てもずっと続いていくし、優劣もきっとついていく。


しかし、SHEアワードは決してそんな場所ではない。
もちろん、選ばれる人と選ばれない人、あの場所に立てる人と立てない人はいる。でも、それは決して「優劣」なんかではない。
受賞している人のエピソードを聞くと、「これ自分のこと言ってる?」「こんな気持ちになったことある…。」という「共感」がたくさんある。
受賞している人は、キラキラしている場所に立っていても決してずっとキラキラしていたわけではない。悩み、苦しみ、泥くさく行動し続けた、その先にある「自分らしさ」を胸に舞台に立っていた。
だから、遠い世界の人でもなんでもない「シーメイト」なのだ。


私自身SHEアワードにおいては「選ばれなかった人」である。キャリアチェンジ部門でエントリーをしたけれど、ノミネートも叶わなかった。
しかし、この1年に後悔はない。私は大きな一歩を踏み出したから、エントリーシートが書けたと思っているし、提出したのだ。
その気持ちがあるのなら、上出来だと自分を褒めたい。

悔しくない、と言うのは嘘だ。あの場所に立てるなら立ちたかった。
でも、あの場所に立つために私が取り組むこと、やりたいことはこれからたくさんある。



受賞されていたシーメイトさんは「キャリアを変えることは一つの手段であってゴールではない」と言っていた。
私もこの春転職をしたけれど、日々痛感していることは「これはスタートだ」ということだ。転職の理由が「今の場所から逃げたい」であることは否定しないし、実際に私もそうだった。
しかし、「転職したら絶対に幸せになれるわけではない」ということは忘れてはいけない。新しいことに挑戦することは楽しいこともあれば、自分自身が慣れていないことが原因でストレスにだってなる。
大切なことは「自分にとっての幸せはなんだろう?」を因数分解して言語化することだ。人によって好きや得意は違う。才能も人それぞれだ。それを自己認識できれば、キャリアを変えた時の「やりたいこと、実現したいこと」に自ずと繋がっていく。
だから私はまだ「スタート」だ。今の仕事を経て叶えたいことがたくさんある。きっと来年はもっとレベルアップした状態でエントリーシートが書けるはず、とワクワクしている。


そんな叶えたいことのひとつがSHEアワードを視聴して見つかった。


「誰も置いてきぼりにしない世界を作りたい」


私が今まで関わってきた「医療」の世界でも、今関わっている「教育」でも、結局目指すところはこの言葉に尽きる。
「医療の民主化をしたい」「都市と地方の医療格差を埋めたい」
「経済的な理由で教育を受けることを諦めない場所を作りたい」
「地方でも都市と同水準教育の選択肢を作りたい」

必要としている人がいるのなら、置いてきぼりにはしたくない。
SHEアワードは、私の義憤を言語化してくれた。
そして、私の人生のパーパスまでも言語化してくれたのだ。


「選ばれなかった」私にとっても、悔しいだけでは終わらない祭典であるSHEアワードは、やっぱりすごい。
やっぱり、心の底から惚れ込んだシーライクスは最強だ。


来年は、もっとレベルアップしよう。
そのためやれること、学べることがある。行動すれば、時差はあっても絶対に結果はついてくる。
行動した一歩は、今は点かもしれないけれど、未来で線になる。
SHEアワードを見て行動するシーメイトさんはかっこいい。

1年後の自分、楽しみにしててね。
未来、きっと輝いているよ。

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