見出し画像

「がんを自分で治癒する力」を助けるファスティング

がんとファスティングは様々な情報があり、有用というデータが多いです。私は「ファスティングでがんが治る」とは思っていませんが、3〜4ヶ月に1回メンテナンスのためにファスティングをしています。10回以上失敗してたどり着いた今の方法は分子栄養学もベースとしていて、学べば学ぶほど、がんや不調を“自分で治す”ための強力なツールの1つだと確信できるからです。

適正な体重維持に効果的


適正な体重を維持することは、乳がん予防に最も大切と言っても過言ではありません。特に、閉経後の体重増加は乳がんリスクを上昇させる一番の原因です。閉経後の体重増加は特に腹部に脂肪がつき、内臓脂肪を増やします。内臓脂肪はとても炎症性が強く、体はいつも慢性炎症の状態になってしまいます。

ファスティングでは脂肪燃焼に体をスイッチできるので、この炎症の元となる内臓脂肪を、短期間で効率的に燃焼することが可能です。
体重は自分でコントロールできる予防法のひとつ。

炎症を抑えるケトン体が出る


慢性炎症は、炎症を引き起こす物質(炎症性サイトカイン)が原因となります。前述の脂肪細胞だけではなく、歯周病・上咽頭炎・扁桃炎・腸の炎症(リーキーガット症候群)、脂肪肝などなど自覚症状は乏しいものの身体のいたるところで起きやすいのです。
そんな炎症を抑える火消し役のケトン体が、ファスティングでは通常の最大100倍近くになります。また、脂肪肝の改善もファスティングが得意とする部分です。

免疫細胞を作り替えて、強い自分に


ファスティングではオートファジーという体内の大掃除のシステムが活発になります。オートファジーが働くと、古く老朽化した全身の細胞が掃除されて新しく作り替えられるのです。
そうなることで免疫細胞もフレッシュになり、活発に働き始めます。
また、細胞の中のエネルギーセンターであるミトコンドリアも新しくなり、がん細胞の発生原因の一つである活性酸素が抑制されます。活性酸素の多くは、細胞内の古く質の悪いミトコンドリアから発生しますが、新しく質の良いミトコンドリアでは活性酸素の発生が抑えられるのです。

ファスティングを病気予防に役立てよう


短期間でも、食べないことで自分の体内をここまで効率的に変えて「治癒する力」を養うことができるファスティング。
他にも書ききれないくらいの恩恵を受けられるので、ぜひ一度はやってみていただきたいと思います。70歳になる両親も年に一度は行っているので、元気であればある程度高齢でも可能です。
また、がんの方は私がファスティング中に抗がん作用を高めるために摂っているものを伝授しながらサポートしていきますが、治療中の方は主治医とも相談が必要になるので、いろいろお話しながら決めていきましょう。
(状況や体調で勧めない方もいますし、がんを治癒するファスティングの専門家ではありません。)

らなお、私は16時間ファスティングは、自分の体験談やエビデンスを見ていると懐疑的で、むしろやり方を間違うと危険だと思っています。それよりは、毎日しっかり栄養を摂り、時々ガツンとファスティングをする方が良いのではないかと思っています。これについては今後まとめます。


いいなと思ったら応援しよう!