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緊急追悼:つば九郎ロス、プロ野球界に衝撃…30年の歴史を支えた「担当者」逝去

⚠️よい子はこの先の文章を読まないでください。マスコットは永遠に夢と希望を与える存在であって、「担当者」とか「スタッフ」とか「中の人」なんてものは存在しません。ただ今回だけは、大人達はこのこと抜きでは語れない内容ですのでご容赦願います⚠️

昨日、プロ野球界に衝撃的なニュースが走りました。東京ヤクルトスワローズの人気マスコット「つば九郎」を長年支えてきた担当スタッフ、いわゆる“中の人”が逝去しました。30年以上にわたり、プロ野球界を盛り上げ続けたその功績は計り知れません。マスコットとしての枠を超え、まるで“人格”を持った存在として愛されてきたつば九郎。その魅力と功績を振り返り、今後についても語りたいです。


毒舌とユーモアで愛された「つば九郎」

つば九郎は、野球界随一の人気マスコットとして広く知られています。ただ可愛いだけのマスコットではなく、「毒舌フリップ芸」や、華麗な「空中くるりんぱ」といったアクロバティック?な技で、ファンの心を掴んできました。その自由すぎる言動は、時に物議を醸しつつも、憎めないキャラクターとして親しまれてきました。

昨年もYouTubeで話題となっていたのは、DeNAのチアガールをイジる動画。少しやりすぎとも思える演出ながら、「つば九郎だから許される」という不思議な愛嬌がありました。ファンの間では「蓄ペン」と揶揄されることもありましたが、それさえも愛される理由のひとつでした。

ファイターズファンのワタクシ、交流戦ではつば九郎を目当てにヤクルト戦を観戦することが恒例行事となっていました。すすきのパトロールが好きだったのか、北海道でのファイターズ戦にはよく来られていたと思います。

また、節約家も自認しているワタクシは、ファイターズグッズですらユニやツインバットなどの必要最低限の物しか買いません。ましてや他球団のグッズには絶対手を出しません。ただし、つば九郎だけは例外。数年前に買ったつば九郎人形を今だに持っているというのは、ある意味奇跡的な出来事でしょう。それほどまでに、つば九郎は“ただのマスコット”ではなく、心を動かす存在でした。

札幌ドームでのつば九郎。唯一残っていた写真。

「マスコット」に宿った“人格”

マスコットという存在は、言ってしまえば「着ぐるみの中の人」が演じているキャラクター。しかし、つば九郎はその枠を完全に超えていました。かつて阪神タイガースのマスコット、トラッキーの“中の人”が交代した際には、キャラの違いから大変話題になりました。ファンは単なるキャラクターではなく、その“中の人”の個性や魂を感じ取っているのです。

つば九郎の“担当スタッフ“は、30年以上にわたりそのキャラクターを守り続けました。50代だったと言われておりますが、人間としてはまだ若い年齢です。しかし、重い着ぐるみを着て、また夏の炎天下でのパフォーマンスを何十年も続けたことを考えると、その過酷さは想像に難くありません。つば九郎のパフォーマンスがどれだけ努力と経験の賜物だったかがわかります。


「永遠の命」を持つはずのマスコットが失ったもの

マスコットは「永遠の存在」とされます。“中の人“が変わっても、キャラクター自体は存続し続けることが可能です。しかし、つば九郎は単なるキャラクターではなく、「唯一無二の存在」でした。その個性は、“担当スタッフ“の魂そのものだったと言えます。

この先、つば九郎「2号」を作ることはできるかもしれません。しかし、同じ魅力を持った存在として再現できるかと問われれば、それは極めて難しいでしょう。それほどまでに、つば九郎は完成されたキャラクターでした。

この現象は、数年前のファイターズのマスコット世代交代にも通じる部分があります。ファイターズは道民から人気の高かったBBを、地域貢献するためとして「メインマスコット」から降板。新たに「フレップ」をメインマスコットとして起用しました。真の理由はBBの“中の人“が、体力的な問題も一因とも語っています。当初フレップ君はファンからの認知度が低く、浸透しませんでした。奇跡的な「きつねダンス」という大ヒットがなければ、いまだに“マイナーキャラ”扱いだった可能性さえあったと思います。それほどまでに、マスコットの「個性」と「タイミング」は重要かもしれません。

応援傘の先端についていたような。傘はもう無いですが。

「つば九郎の再来」は現れるのか?

つば九郎のようなキャラクターが再び登場する可能性はあるのでしょうか。正直なところ、つば九郎は唯一無二の存在であり、その再来は極めて難しいでしょう。ただのマスコットではなく、「人格」を持った存在として野球界を超えた人気を得たからこそ、多くの人々の心に深く刻まれたのです。

ファンとしては、「2号」の登場や新たな展開に期待する気持ちもあります。ヤクルト球団も大変頭を悩ますことでしょう。しかし、今はただ「ありがとう」と伝えたいです。これまでの活躍に敬意を表し、ゆっくりと休んでほしいと思います。


ありがとう、つば九郎――そして“支えてくれたスタッフさん”へ

つば九郎は、ただのマスコットではありませんでした。プロ野球界に笑いと感動を届け、ファンに愛されたその存在は、これからも多くの人の心に残り続けるでしょう。マスコットとしては永遠の命を持っているはずだった。しかし、その魂を吹き込んでいた“スタッフさん”が去った今、私たちは改めてその重みを知ることとなりました。

「つば九郎、本当にありがとう。ゆっくり休んでください。」

あなたが生み出した笑顔と感動は、決して消えることはありません。えみふる。

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