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期待の「高校無償化」!タダで私立高校に通えるようになるの?!

新聞、ニュースで話題の「高校無償化」。
「私立も対象に」
「所得制限をなくすべき」

という動きに、
「学費がタダになるなら、うちの子も私立に行かせようかな」
という親御さんも多いのではないでしょうか。

これまでも、家庭の所得が一定金額以下の場合、国からの支援が行われていたり、東京や大阪など一部自治体では独自の支援がありました。それが全国で、かつ親の所得による区別なく行おうというのが今の動きです。

親の経済状況にかかわらず、子供が学べることを保障しようというのは、とても素晴らしい、というかもっと早くからそうだったらよかったのに・・と言いたくなるところ。

でも、ちょっと気をつけたいポイントを2つ、お知らせしたいっ!!


①「学費」がタダになるわけではない

無償化の対象になるのは「授業料」です。
私立高校の場合、学費の中に占める授業料の割合は、半分程度だったりします。
施設費、教材費、その他いろいろな費用が徴収されます。
授業料がゼロになったとしても、学校による差こそあれ、公立高校で必要な費用に比べると、明らかに高額になります。

新聞の見出しの多くは「高校無償化」と書いていますが、よく見ると、NHKでは「高校授業料無償化」となっています。
注意深く表現を選んでいることがうかがえます。


②授業料も、ゼロになるとは限らない


現在、国が行っている無償化制度(高校就学支援制度)は、補助の対象となる費用に上限があり、39万6千円(年間)までとなっています。

授業料が39万6千円以下の高校、例えば東京であれば、帝京大学高校(37万2千円)、錦城高校(37万2千)などは授業料がゼロになります。一方、例えば成城学園高校では授業料は75万円なので、差額の約35万円は、生徒側が負担することになります。

「授業料がタダになるなら、公立でなく私立に」
と思うと、思った以上に経済的負担がかかることになります!


それでも、進路選択への大きな影響は必至!!

とはいえ、もちろん、授業料が約40万円近く軽減されるだけでも、とても大きなサポートではありますよね。
多くのご家庭で、私立高校という進路の選択肢が広がったり、「公立に落ちたらどうしよう」というプレッシャーがゆるんだりするのは間違いなさそう。

各私立学校の特色、環境、教育内容などと、学費を比べて見ながら、子供さん自身に合う学校に出会えることを願っています!

https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2024/12/20/19.html

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