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ベイビー・ブローカーは3回泣ける映画だった

3回くらい泣いたな。


みんなで洗車するところ、刑事さんが旦那さんに電話して泣いてるところ、「生まれてきてくれてありがとう」のところ。

まず常に思ってたことがあって、
・自分が養子をもらうとしたらどんな心境か
・殺人犯の親はどんなことを考えているのか
・自分の親のこと

もし自分が養子をもらうとしたら

自分が子供を赤ちゃんポストに預ける側はあんまり想像できんかった。今の自分の状況からして、妊娠しにくいか、結婚できんとか何かしら子供を授かれない理由の方が思いつくから。

そしてもし自分が養子をもらうって決めた時、どんな気持ちで「いられるか」というより「いようとするか」。自分が産んでない子を育てるって大変そうやなとか、衝突ちゃんとできるかなとか、そんなこと。

経済的とか精神的にも不安はあるけど、とにかく愛情だけはたくさん注げる人間であろうって思った。孤児のみんなをハグしたい気持ちになった。

「捨てられたんじゃなくて、守られたんだよ。」そのセリフ借りよっと。


殺人犯の親を持つこと

ソヨンが殺人犯で、だからこそ息子にはそれを忘れて欲しくて捨てた。それってもしかして私の友達の父さんも、そうゆう思いがあったんかなとか考えた。私は何も知らんけど、少なくともそんな人であればいいなって、なんか思う。

3回、泣いたところ

1、洗車のシーン
1番の幸せって、あんな風にしょーもないことで笑えること、笑い合える人、家族がいてくれることやと思う。それが人生の1番の豊かさ。しかもそれは、たとえばディズニーランドへ行くとか海外旅行とかそうゆうのじゃなくて、洗車中に子供がふざけて窓開けたからびしょびしょになるみたいな、遊び心や不意をつかれるような出来事の方がおもしろい。大人には用意できない不意の幸せ。そうゆうのをたくさんあつめられる家族を作りたいし、そうゆう人間でありたいなって思った。完璧を崩してこそ生まれる不完全に愛しさを感じる。そしてみんなが訳ありの集まりやったからこそ余計に、そんな瞬間の尊さを感じたんかも。

2、女性刑事が泣いてたシーン
子供産めん体とか、子供を授かれてないんかなと思ったら同情して泣けたんやと思う。ほんまは寂しさとかいろいろ旦那さんに訴えたいものがあるのに言えない、でも気づいてほしいあのもどかしさみたいなのを感じた。共感して泣いた。

3、生まれてきてくれてありがとうってセリフ
だれでも生まれてきただけで素敵なんやって思ったら泣けたな。私も、自分みたいな娘が生まれてよかったんかなって思う時もある。やからそんな自分でも生まれてきて感謝されてもいいんやって思ったら泣けた、一番泣けた。

そしてソヨンがウソンに向かって言うシーンと、スジンがソヨンにいうシーンが泣けた。ソヨンからウソンは、これから一緒に過ごせんくなるってわかってるから余計に寂しくなったし、捨てたのにそう言えるって、捨てざるをえなかった気持ちというか、その葛藤があるんやろうなって思うと泣けた。

そして殺人犯のソヨンにも生まれてきてくれてありがとうって言うなんて、ほんま、この世に生まれてこなくていい命なんてないって言ってるみたい。


全体的に思ったこと

私にはまだまだ知らん自分の親の葛藤や愛があって今、生かされているんやろうと思う。それは無理に全部知ろうとするものではないかもしれん。それに今までの言葉とか行動とか、その中にたくさん詰まってると思う。それが愛ってことなんかな。


でも最後、ヤクザを殺したっぽいけどそれの意味があんまり掴めんかった。なんで殺さんとあかんかったんかな。みんなを守るために罪を背負ったってことかな。

ブローカーってゆう違法なことをしてても「いい人」ってイメージがソンヒョンにはあった。そんな人が殺人を犯したように示唆しても、あなたは「生まれてきてくれてありがとう」と声をかけられるか、そんな風に「命の価値」みたいなもの、それを付けようとすることに対しての疑問を問われてるんかな。

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