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奥日光の鳥見が楽しすぎて①:湯ノ湖散策
4月下旬、日曜から3連休をとれることになった。
東京はそろそろ20度に近づき、大半の冬鳥が帰ってしまった。
最近忙しかったので、日常を忘れて野鳥がたくさん見られるところへ行きたいな。
以前から気になっていたのは、戦場ヶ原や湯ノ湖がある奥日光。
雪解けが進み、4月17日に湯ノ湖を周回する散策路の通行止めが解除になっている。
よし、まだ夏鳥の季節には早いかもしれないが、今回は奥日光に行こう。
湯ノ湖そばの湯元温泉にあるホテルに2泊予約した。
当日朝の天気予報は雨マーク続き。
雨が上がることを願いながら自宅を出る。
新宿から日光まで電車で2時間。
JRから東武日光線に乗り入れる特急スペーシアに乗る。
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奥日光へは、東武日光駅からさらにバスに乗り1時間20分。
いろは坂に酔いそうになりながら、バスはぐんぐん登っていく。
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東京から3時間余り。
東京は最高気温23℃だったが、奥日光は13℃でひんやりしている。
それもそうだ。ここは標高1479m。夜は5℃以下まで冷え込む。
先ほどの戦場ヶ原は標高1400m、中禅寺湖は標高1269m。スタートの日光駅も500mというから、夏も涼しいんだろうな。
1000m登ってきてくれたバスに感謝する。
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バスを降りると、温泉の硫黄の香りがあたりにただよっている。
湯元温泉はホテルや旅館が点在するだけで、コンビニや飲食店は無い。
東武日光駅から日光東照宮のあたりまで、インバウンド含めて観光客で賑わっていたが、湯元温泉まで足を運ぶ人は少ないようだ。
下界は新緑眩しい世界が広がっていたが、ここはまだ冬。
心配していた雨もポツポツ程度。
こりゃいい、鳥が良く見られそうだ。
遠くで「フィフィフィ」と鳴いているのはゴジュウカラかな。
ホテルに荷物を預け、チェックインまで2時間あったのであたりを散策する。
湯ノ湖は周囲3㎞。1時間余りで散歩できるそうだ。
(湯ノ湖散策マップはこちらから)
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湖のそばを歩いていると、温かい場所がある。
温泉が流れ込んでいるようだ。
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湖面にはキンクロハジロとオオバンがポツポツ。
水鳥は余りいないようだ。
湯元温泉の駐車場を通り抜けて湖岸を歩きだす。
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シカがフツーに温泉街で草を食んでいる。
まあ、山に囲まれているからね。
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そうだった。日光はサルが多いんだった。
以前は人の食べ物を奪い狂暴だった日光のサル。
餌付け禁止を徹底し、最近トラブルは無いらしい。
彼らを刺激しないようそっと離れ、湯ノ湖の西側を歩く。
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おサルさん、そこに居座られると私は鳥を見に前に進めないんだけど。
別に喧嘩するつもりもないから、ちょっとどいてくれるかな。
しばらく待っていると、サルは湖の方へ降りていった。
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遊歩道は少しアップダウンがあり、トレッキングシューズを履いてきて正解。
歩いていると、足元から「ザブン」と湖へ飛び込む音がする。
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オシドリさん、初めまして。
どうやらおどかしてしまったようだ。ごめんね。
少し滑稽にも見えるオスのオシドリの出で立ち。
オシドリのメスは、こういったド派手なスタイルが好みなのか。ほほう。
山の上から「ヒ、ヒ、ヒ」と声が聞こえるなと思っていたら、目の前の枝にシュッと尾が青い小鳥が留まった。
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ねえ、青くてきれいなあなたの彼氏も連れて来てよ。
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日光湯元ビジターセンターの情報によると、この辺りでルリビタキは年中見られるそうだ。また来た時のお楽しみにする。
さらに湖岸を歩いていると、上方の枝に大き目の鳥が留まった。
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初めまして、カケス。
鳥や物音の物まねが上手だという。
くっきりした顔立ちと鮮やかな青い羽を確認したのもつかの間。ジェージェー鳴きながらあっという間に飛んで行ってしまった。
湖岸に次々に現れる可愛い小鳥達。そのたびに立ち止まり一向に前へ進まない。
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シジュウカラの群れがあちこち飛び回っている。
東京にも当たり前にいるシジュウカラね。
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ヒガラとシジュウカラって、一瞬では見分けがつかない。
頭の冠羽や胸の黒いネクタイがある無しで見分けるにしても、ぱっと見は一緒だ。
この日はシジュウカラとヒガラが混群となり、食べ物を探していた。
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初めまして、ゴジュウカラ
木肌を上から下に向かって走ることができる、強靭な握力の持ち主。
シジュウカラにヒガラ、ゴジュウカラにコガラ、ヤマガラなど、いわゆるカラ類と呼ばれる彼らは仲が良いんだね。
混群になった方が餌を探しやすいし、敵を発見しやすいんだとか。
本日初対面の鳥は3種類目。
すごいな、湯ノ湖。色んな鳥がいる。
40分で半周できるはずが、鳥に夢中になっているうちに1時間半も過ぎている。
湯ノ湖の東側の岸は、傍を国道120号が走っており、鳥は少なめ。
時折シジュウカラを見かける程度だ。
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顔はマガモだけど、胴体の羽色がマガモらしくない。
オナガガモのメスに似ているような。
あなたもハーフなのかな。
メスのカモはみんな茶色で難しい。
結局1時間余りで1周できるところを、3時間弱かかってしまった。
たくさんの野鳥に出会うことができ、楽しくて仕方ない。
でも明日は戦場ヶ原まで足を延ばす予定なので、早めに休まなきゃ。
宿泊予定のホテルに向かう。
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ホテルの入り口で靴を脱ぎ、裸足で館内を歩く。
建物は古めだが床暖房が完備され、館内はとても暖かい。
湯元温泉は硫黄泉。源泉で暖房しているそうだ。
硫黄の匂いに、旅館にいるような錯覚を覚える。
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温泉で体の疲れをとった後の夕食。
おひとりさまでもゆっくりできるテーブル席だ。
歩き回った後の生ビールがとても美味しい。
食事も美味しく、アラフィフの私にぴったりおさまった。
夜になり雨が降り出した。
明朝には止む予報。
明日は湯ノ湖西の湖岸から湯滝を超えて、戦場ヶ原を歩こう。
今日は湯ノ湖周囲で多くの野鳥に会えた。
まだまだたくさんの小鳥達がいそうだ。
明日はどんな出会いが待っているだろう。
楽しみにしつつ、早めに就寝する。
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