初夏の早朝、公園で探鳥:可愛い親子とコアジサシ
先週4時起きをして以降、やたら朝早くに目が覚めてしまうようになった私。
日曜の朝も4時前に目が覚めてしまった。
今日は午前中晴れ予報。
東京はそろそろ鳥枯れの季節だけど、森林浴がてらいつもの公園に鳥を見に行こうかな。
コアジサシが来ているとの情報あり、一度見てみたいのもある。
早朝の時間がもったいないと、自宅を飛び出す。
日の出が早くなり、冬より園内を散歩する人やジョギングする人が増えた。
カメラと双眼鏡をバッグから取り出し歩き出すと、いきなり可愛いトラップに引っかかる。
カルガモの親子たちを発見。
まだあどけない子ガモが8羽、お母さんを追っかけてわちゃわちゃしている。
…可愛すぎる。
こんな可愛らしいハニートラップ、喜んで引っかかるわ。
顔が思わずほころぶ。
いやこれ、いつまでも見ていられる。
気が付くと、散歩中の人達も足を止めてニコニコ。
「可愛いね~」とスマホで写真を撮っている。
8羽の子供が全員大人になれると良いな。
とりあえず、他も見てみよう。
後ろ髪引かれる思いで次を目指す。
歩いていると、「ギョギョシギョギョシ、ギチギチギチ、ケッケッケッ」とけたたましい声が木の上から聞こえてくる。
あの鳥だ。
夏鳥のオオヨシキリ。
昨年初めて会い、その声のけたたましさにびっくりしたことを覚えている。
あなたたちが来たってことは、もう夏が近いんだろうね。
この日は園内のあちこちで、オオヨシキリが縄張り宣言をしていた。
小合溜を通り過ぎてバードサンクチュアリに足を運んでみる。
この日の森には留鳥以外に珍しい鳥がいないのか、バーダーさんの姿が少ない。
留鳥でも十分可愛いと思うんだけどね。
今日の園内、広場や水辺をたくさんのツバメが飛び回っていた。
猛スピードで飛びながら餌探し。
早すぎてカメラに収めるのが難しい。
今日はこれから天気が崩れる予報。彼らの狙う虫も地面近くに多くいるようだ。
飛んでいる鳥を綺麗に撮る技術は、まだ私にない。
これから腕を磨かなきゃ。
まずは画面におさまったことに満足する。
さて、コアジサシがいるか小合溜も見てみよう。
空を見上げるとシュッとしたシルエットの鳥が数羽、「クリリッ、クリリッ」と鳴きながら飛んでいる。
羽が長く、尾はツバメのような燕尾だ。
初めまして、コアジサシさん。
彼らも夏鳥。体はユリカモメより小さく細身だ。
上空から魚を刺すように水に飛び込んで狩りをする様子から、「鯵刺(アジサシ)」と名付けられたそう。
「鮎刺(アユサシ)」とも呼ばれるらしい。
個人的にはコアユサシという名前の方が好きだな。
彼らは上空でホバリングし、獲物を見つけると水面に頭から突っんでいく。
水への抵抗を減らすため、飛び込む寸前に羽を折りたたむ彼ら。
「パシャッ」「パシャッ」と飛び込む音がこちらまで聞こえてくる。
魚を見つけると、真っ逆さまに頭から突っ込んでいく。
脳震盪を起こしそうだ。
動作が素早すぎて、私のカメラではおさめられない。
すばしっこく飛び回るコアジサシたち。
野生の力強さを感じる狩りにしばし見入る。
これまた、見ていて飽きないなあ。
今日は余り期待していなかったけれど、可愛いカモの子供たちやコアジサシに会えた。
オオヨシキリに初夏の訪れも感じることができた。
時刻は9時半。今日はこれくらいにしておこう。
バス停を目指し、来た道を戻る。