埼玉の公園で探鳥：前回のリベンジ
昼から沿岸を中心に雨予報の日曜日。
人が少なく、午前中天気が持ちそうな公園を目指した。
場所は埼玉県の真ん中にある。
昨年春に一度訪れたが、さえずるウグイスのお尻しか見つけられなかった。
前回のリベンジだ。
公園の最寄り駅までは電車で1時間ほど。
都心から埼玉に向かう電車は空いている。
仕事の事を忘れ、車窓をぼーっと眺める時間が私は好きだ。
駅から公園まではバスで15分。
バスは20分に1本程度あり、車が無くても気軽に訪れることができる。
朝7時前からすでにバーダーさんが数名いるようだ。
水辺を歩いてみる。
藪から聞こえる「チッチッ」はアオジの地鳴きかな。
「ヒッ、ヒッ、ヒッ」と、ジョウビタキとおぼしき声も聞こえる。
自然と期待が高まる。
カモを眺めていると、「キキキ」とけたたましい声と共に青い鳥が池をよぎる。
最近カワセミとの遭遇率が高い私。
都市部にカワセミが増えているんだろうか。
カワセミの鳴き声は、まさに「自転車のブレーキの音」。
最初に気付いた人にトロフィーをあげたい。
カワセミに気を取られている私のそばの地面に小鳥が舞い降りる。
スズメかしら、と何気なくカメラを向ける。
思わずカメラを落としそうになった私。
ジョウビタキって葦とか景色の良い所に留まっているイメージだったから、意外だった。
これだから探鳥は気を抜けない。
ジョビ男さん、おはよう。
ジョビ男はすぐに藪に消えていった。
ホオジロさん、もう少し近くに来てくれないかな。
園内はまだ落葉が始まっていないせいか、冬より視界はまだ悪い。
森ではカケスが数羽「ジェージェー」とケンカしているようだ。
時々、園内あちこちでガビチョウのド派手な鳴き声が響き渡る。
（ガビチョウの鳴き声が聞きたい方はこちら）
この日の園内。
気温は9度まで下がり、北風が時折吹き抜けて私の体温を奪っていく。
しまった、ヒートテックの長そでとダウンを着てくるべきだった。
温かいお茶を持ってくるのも忘れたし。
鳥を追いかけていた私の頭の中は、次第に「暖を取りたい欲」に占拠されていく。
園内にある自然学習センターが9時から開いているので、中で少し休憩。
数日前にハヤブサの仲間であるチョウゲンボウが見られたとか、生き物たちの観察記録が残されている。
今日は9時半から子供達の野鳥観察会が開かれるようだ。
センターの外には続々と家族連れが集まっている。
2時間半ほどの探鳥だったけれど今回はたくさんの鳥に会えたし、園内が賑やかになる前に帰ろうかな。
今度は冬に、しっかり着込んで来なきゃ。
昼前に自宅に戻れるから、午後は暖かい部屋でゆっくり本でも読もう。
公園を後にする。
