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鳥見のはずが雪見に:東京に初雪

休日の朝。
いつもの公園に探鳥に出かけた。
昨晩の天気予報では寒いが晴れ予想。
ダウンを着込んでまだ暗い中、自宅を出る。

7時過ぎに到着。青空がのぞく。
シジュウカラが葦の中の虫を探している

シジュウカラたちがバリバリ葦をかじる音を聞きつつ歩き、いつもの池に出る。

小合溜は紅葉で色づいている。空は曇天
ここはホシハジロが大半、水鳥たち
ヒドリガモのカップルたちが佇んでいる
何やら水辺をのぞき込んでいるコサギ
岸に近づいてくれたカンムリカイツブリ
寝ているようで寝ていないキンクロハジロ

明らかにこちらを警戒しているし。
黒い身体に黄色い目のキンクロハジロ。
睨まれている気になる。

ところどころ晴れていた空は、いつの間にか厚い雲に覆われている。
ポツポツと、みぞれが降り出す。
気温もぐっと下がったように感じる。
寒くても野鳥たちは元気だ。
特にこの日多かったのがセキレイたち。
あちこちで元気な姿を見せてくれた。

セグロセキレイ

浮草に留まっても沈まない、驚くべき体の軽さ。
私だったら秒で沈む。

近すぎてピンボケ、ハクセキレイ
戦利品がくちばしについているカラス
カラスさん、その花にいたずらしないでね

園内を歩く私の耳に「キョキョキョキョ」と声が聞こえる。
目を凝らすと、何やら鳥影が見える。

緑の背中に赤い腹が見える

アカハラだ。
冬鳥としてやってくるアカハラ。
今年も帰ってきてくれたんだね。
このアカハラ、なかなか木から出てきてくれない。

辛うじて少しお顔が確認できた

しばらくしてアカハラは飛び去って行った。

騒ぐカラスに空を見上げると、カラスに追いかけられて猛禽類がサーッと飛んでいく。

証拠写真。右がカラス

曇天で光が弱く、種の同定は難しい。
晴れていたら確認できたかも。

晴れ予報とは裏腹に、雪がだんだん強くなる。
手袋から出た指がかじかむ。
そういえば今朝のニュースで日本海側で大雪と言っていたけれど、東京もその影響で雪が降っているんだね。
今日は園内をさっと回って帰ろうと決める。

この日はあちこちでアオサギが固まっていた。

ここにも
ここも
こちらはゆーっくり歩いている

こちらに気付いているが、逃げる様子がない。
朝早いから、頭がまだ起きていないのかしら。

雪がだんだん強くなってきた。
屋根のある所で休憩しよう。

ベンチで雨宿りならぬ雪宿り
葉の合間から雪を眺める
時刻は9時前。だんだん強くなる雪
紅葉に雪が綺麗だ
アオサギも雪宿りしているのかな
雪の中のダイサギ
オオバンは雪をもろともせず元気に泳ぎ回っていた

鳥を見に来たはずが、雪を眺める私。
暖かいお茶を飲むが、なかなか体が温まらない。
この日初雪となった東京。
雪が降っても元気な野鳥たちに比べ、私の身体は「あかん、もう帰ろう」と叫んでいる。
最近はインフルエンザやコロナが猛威を振るっている。
風邪をひいてもいけないから、これくらいで帰ろう。

メタセコイアは葉を落とし出している
雪に人影まばらな園内
園内を我が物顔で歩くカルガモ

公園近くの駅から電車に乗り、地下鉄経由で1時間。
地下鉄の駅から地上に上がると、何と晴れていた。

11時、気持ちの良い晴天

つい先ほどまで雪に震えていた私。
先ほどまでの時間が現実だったのか、頭が一瞬混乱する。

今回は天気に恵まれなかったが、いつもの元気な野鳥たちに会えて楽しかった。
でも、探鳥はやっぱり暖かくて天気が良い時の方が良いかも。
帰り道にくしゃみが出だした。
今度雪の中に探鳥に行くときは、もっと厚着で武装していこう。

只今インフルエンザもコロナも流行中。
皆さんもどうぞ気をつけて。

カルガモ「僕たちの羽根は温かいからね」



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