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Photo by
ubuntumangamura
ひねりとぶいぬではないえっと(恋詩)
たぶん、え、きっと、その、ヤマモミジだったのだろうと
思う、サン=サーンスの死の舞踏を聴いているひとの耳もとで囁かれる草花のうつくしい
学名のひみつ。
おしえてあげたい、おしえてあげたいクロッカスの、背面ひねり戻し3回転半跳躍から量子もつれするわたしのなかにすむ犬、シェパードとジャーマンポインターはいぬでは
ない。歩いている、歩いているという足のかずを問われている日々は温泉地のある地獄だった、つまり
わたしは樹冠だった、葉を飾らない額縁のなかにひそむ
えっと