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コーディの十一文字(詩)

コーディは生きたいといった。こどもたちには無害な犬だった。ルースとオーデューの看取りのあとでは、コーディは豊かな余命だった。だからわたしは、えいえんに生きることになった彼らの座標を抱きしめて、ずれながら坂をのぼった。

小屋の内部において、あれののぞむかぎり老いていられた。ひとの願いばかり受け入れつづけた生きものがどうなるのか、どうなってしまうのか、あなたは知っていたはずだ。甘んじて毛髪は抜け落ちて、吸収を拒む餌は土のうえで発酵をつづけた。

コーディの墓は十一文字で発見される。
めざめに名前を呼ぶことをただひとつの責任とする。



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