5/27 イエスの生涯(遠藤周作)
遠藤周作の「イエスの生涯」を読む。日本人に寄せてきた内容なので、あまり神秘的な部分には触れられず、リアリティを重視した解釈となっている。
私としては、もっと奇跡を信じてみたい気もする。自然科学が宗教にとって替わった虚無主義の現代において、科学と神秘の両方をとるバランスの良い思考法はもっと考えられるべきではないか。
キリストの復活はあった。
そう信じることでしか得られない幸福もあると私は思う。
人魚のミイラを研究しているというニュースが度々流れてくるが、そんなの科学の俎上に載せることがそもそもの間違いだ。
人魚はいる。そう信じることで救われてきた哀しい人々のことを考えるとき、領分という言葉が思い起こされる。
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