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ゆるされないミモザ(恋詩)


ゆるされないミモザもあった……わたしはよろこばれない客だった。末端からうしなわれていく手脚をもちながら、回収をまつよろこび

だった。振り落としてきたまるみのぶんだけかしこくなれる。人称のいらないものとおわりをむすびつけて、ピアニッシモのかがやきをたもつ)おそろしいこととすでに書かれたものごとはかさなりあうと、いうのは

ただしかった。やすやすと、軽々しく、裏切ってしまう。石と鉄のしずかさにびっくりして、手を離してしまう。こともある、そしてあった、ということが、よくわかる詩集を読んでいる。これが山犬どもに虐められてきた、虐めてきた、わたしの

しあわせだった。


nostalghia

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