梅棒18th「シャッター・ガイ」改 初日感想
初めてのIMMシアター。
列の段差が結構はっきりしてて見やすかった。キャパもほどよいし、もしかしたら今後の梅棒恒例劇場のひとつになるのかな?
初演は千住公演を観劇したはずなんだけど、配役とかほとんど記憶の彼方で…。印象として残ってたのは、遠藤さんと塩野さんの熱い親子物語・目抜き通りでばちばちにかっこよく登場するセヴン姉妹あたりだったかな。
なので、あ〜こんなことあったな!って言う気持ちと、こんなのあったっけ!?って言う気持ちと、あと今回は初演からガラッと配役が変わった「改」バージョンだったので、新たな物語としていろいろ楽しめたかな。
備忘録のあらすじ。
キャスト感想。
サナダのとしょさん。
事前に情報を入れないというか、何も知らない状態で見たので、執事ビジュアルで出てきた時ひっくり返った。
ア"ア"ア"ア"ア"ア"!?
スタイリングえぐっっっっ!?!?
ビジュ良!?!?!?!?!?
金髪右耳ゆらゆらピアス、少し低いところにあるメガネ、縁強めのターコイズカラコン…。いや、カラコンえぐいて…。なにそれぇ……。
しかもそれで目の開き方が薄っすら見据える程度なのが癖すぎた。
は~~~~~やってくれたね。
前のふぉゆ棒のOPシーンを見た時、なんでこんなバチイケなのにホスト枠じゃないんだ!って頭抱えたんだけど、今回しっかりイケメン枠で大喜びしちゃった。
もちろんビジュだけじゃなく、表情やポージングも全部絶妙で最高で。スッと横に控えていたりするだけじゃなく、ジャケット脱いだあたりかな?自我をチラつかせてきたのがやばかった。
ジャケット脱ぐなよ!?!?
ド最高すぎる!!!!!!
で、ジャケット脱いで!シャツを腕まくりした!その最高状態で、
上手階段の上で手すりに足をかけて札束を投げ捨てるサナダ。
(上にいるから見下すような視線つき)
そのまま階段通路で懐からタバコを取り出し、火をつけて奥にはけていくサナダ。
(背景残し暗転シルエットで見える🗣️余韻)
下手からセンターの横階段イン、からの手ぶらでタバコくわえたまま指で「こいよ」風にくいくいと煽るサナダ。
下手階段に移動し、また手すりに足をかけてタバコをくわえたまま札束を中央に投げ捨てるサナダ。
センターの横階段で、札束を使ってあおいの顔を3連発ぐらいぺしぺし殴るサナダ。
あとどこかのタイミングで、ミーナYOUさんの片足を持ち上げて靴の先を札束で磨いてあげてるサナダ。
あ〜
えぐ
マスクしてたし音楽にかき消されたと思ってるけど、自分の呻き声とか隣の人に聞かれてた気がする。
やってること全部えぐすぎた。
もう思い返しては動悸息切れすごい。
ありがとうございました。
最高でした。
ともゆきのつるさん。
つるさんもビジュの整い方が最高で、ありえんかっこよかった…。
つるとしょで脳破壊されたありがとう。
初演・ともゆき役の誠さんは、ザ・ヤンキーがやっぱり似合うというか、オラオラ感がかっこよくてうひょうひょしてた記憶があるんだけど。今回のつるさんはまた違う息子像で、良い意味で初演を引きずらなかったというか、新たな物語として楽しめたのが嬉しかった。
いやもう可愛くてね!!
拗ね拗ね天邪鬼してるつるさんって可愛くて!!
商店街のみんながTシャツ対決し始めた時、札持たされるまで後ろで興味ねー顔で時間潰してるのとか可愛くてさ。みんなが踊ってるのにあわせてぎこちなく踊ってる時とか、積極的に前に出てないシーンもたくさん目で追っちゃった。
途中で青スーツに衣装チェンジしたのも、最高の最高の最高でぶち上がった。髪型もさらさらな状態からワックスつけてパーマっぽく切り替えてた気がして、耳に髪をかけてすっきりさせた時の刈り上げとかうわっもう最高やん何!?←何!?ってなった。
で、そんな風に興奮しつつ。
スーツ姿の時、その嫌味のない爽やかさからくる軽率さ、浅はかさみたいなものが本当に切なかった。
ともゆきは最初、自責だったり後ろめたさみたいなのがほとんど無かったように思う。だから顔もすぐ「¥」に変わってしまったし、「良かれと思って始めた」ことだから、店に帰って親父にプレゼントを渡すことだってする。親父のためを想って。
周りから目を覚ませと説得されるまで、「何が間違いなんだ」って自分で自分に問い始めるまで、自分がしていることの正当性を疑ってなかったように思える。
それが眩しくて、切なかった。
登場してから1番良い表情で、満たされた表情で、状況としては歪みきった空間の真ん中で輝いていたから。
つるさんの持ち味だと勝手に思ってるのは、「孤独」というテーマかもしれない。自ら孤独になりに行ってしまう不安定さというか、捨てられた子犬のような顔をするけど、誰も見捨ててないし、誰も見放してない。なのに「わかってもらえないのはわかろうとしてくれないからだし、そんなわからずや達のことなんかわかりたくもない」という拒絶を最初にしてしまっている。
そしてそこにつけ込んでくる闇。悪というよりは、するりとそういう孤独を利用しようとする闇が、まとわりついて離さない。そういう描き方をする今作に、ぴったりの主人公だった。
クライマックス後、ついさっきまで茶番バトルしばいてたのにw、うるうるの反省と後悔顔でみんなと合流してて、胸がぎゅっとなった。
貴方が気づいていなかっただけで、最初からそこに愛は溢れてた。ひのまる君みたいに外野から来た人にはすぐわかるものだったけど、その内側にいて、当たり前のように存在していたそれに気づくのは難しかったかもしれない。でも、今ようやく気づくことが出来たのだから、その愛を受け取って貴方はもっと強くなれる。
“主人公”は愛される存在であることが前提かもしれないけど、つるさんは”みんな”に愛される主人公が、本当に似合う人だと思った。
最高でした。
蛇足の思い出話。
これは初演の時の、作中にちなんだ福引イベントで当たったポスター。
これを見る度に、確かその時めちゃくちゃ機嫌悪かったんだよなぁwってことを思い出す。何があったかは忘れたんだけど、その日悲しいというか嫌な気分に支配されてたことは覚えてて、ポスターが当たったのもそういう気持ちと驚きのあまり、確か全然素直に「やったー」って喜べなくて。(申し訳なさ)
でもそんな「もう帰りたい」ぐらいの状態から、開演して、思わず笑っちゃう展開の連続に素直に笑って、最終的には楽しい気分で帰ったことを覚えてる。
今でもそうだけど、日常でどんなものを抱えてても、劇場で梅棒を体感すれば元気がもらえるってことが約束されてること、本当に心強く思う。
このポスターはこれからも大事な家宝です。
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