〜誹謗中傷の原理〜 2034/09/22
今日は一日中頭痛がしていた。気圧等で頭痛がするタイプの人間ではないので、頭痛がする時は大体疲れが溜まっているなど体調が悪い時だ。
昨日から喉も痛い。体の中で2つ以上の箇所に異常が生じている場合は、体が疲れている or 風邪を引いているのどちらかだ。
熱はない。恐らく原因は疲れだろう。昨日一昨日で疲れるようなことは何もしていないけれど、最近は寝れないことが日常なので知らず知らずのうちに疲れが溜まっていたのかもしれない。睡眠薬を飲んでいるのに、意外と効果がなさそうだ。
最近、品田遊さん(ダ・ヴィンチ・恐山さん)の『キリンに雷が落ちてどうする』という本を読んでる。エッセイなのか日記なのか分からない本だけれど、面白い。恐山さんの考えてることがそのまま書かれてる感じがする。面白い人が考えていることは面白い。
そんな本の中で、『誹謗中傷』というものに触れている文があった。
誹謗中傷について思ってることが昔からあるんだけど、誹謗中傷っていうのは、人間でいることが下手な人がやる行いであり、人間が人間である所以によって生じるものだと思う。
人間が人間である所以、人間を人間たらしめるもの。それは色々あると思うけど、そのうちの一つは『縦社会を感じさせずに生活できること』だと思う。
一部の独裁国家を除いて、基本的に人間の社会では「みんな平等だよね、みんな偉いし、みんな仲良しだよね」みたいな考えが存在すると思う。みんなに人権があるし、みんなに選挙権があるし、人と人が争うのは良くないこと。それは当たり前だ。
だけど、縦社会というのは間違いなく存在する。猿山のようにボス的な人がいて、狼の群れのように序列がある。
本来は、動物と同じように順位や序列が存在するのに、それを感じさせないようにしているのが人間の特徴だと思う。
縦社会を感じさせないように生活することは間違いなくいいことだ。一部の奴がふんぞり返ってそいつ等にペコペコするような生活は誰もしたくない。この人間の特徴は、文明社会を持つ上であって正解のものだと思う。
でも、だからこそ誹謗中傷というものが生まれてしまうのだとも思う。
本来あるはずの縦社会をみんな感じないようにしているから、どんな順位でどんな序列の人間でも批判や意見を言うことができてしまう。これが誹謗中傷に繋がっている。
縦社会を感じないようにしているだけに留まらず、縦社会が無いかのように振舞ってしまう人間が誹謗中傷という行いをするのだ。
みんな同じノリでやってるのに、そいつだけはノリを理解できていないから誤った行動を取ってしまう。それが誹謗中傷だ。
無職の大人も小学生もおばさんもジジイも若い男性も、誰であっても大成功している大富豪に批判ができてしまう。
大成功してる大富豪は、人間らしく縦社会を感じないようにしているから「僕も私もみんなと同じですよー」って顔してるから普通にSNSをやったりして今日食べたラーメンとかを投稿する。
同じく縦社会を感じないようにしている普通の人間は、その投稿にいいねしたりリプライを送ったりして仲良しなような振る舞いを取る。
ここまでは健全。みんな楽しい。
でも、人間でいることが下手な人間はその『仲良しな振る舞い』を『本当に仲良し』だと勘違いする。「僕も私もみんなと同じですよー」という言葉を鵜呑みにする。その結果、身の程をわきまえずに誹謗中傷をしてしまうのだ。
意見することはいいけれど、人間のノリを理解していない人間が誹謗中傷に繋げる。
だから、誹謗中傷っていうのは人間でいることが下手な人間がやる行いで、人間が人間である所以によって生じるものだと思う。
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