〜救いようのある・ない〜 2024/10/07
最近、ある界隈で『シェディング』というものがトレンドのようだ。詳しいことは知らないが、どうやらあるワクチンを打つと人はシェディングと呼ばれる害のある物質を拡散するようになるようだ。あな恐ろし。
これはいわゆる陰謀論という類のものだ。シェディングというものはその界隈の人が作った創作物であり、実際あるわけではない。理由は分からないが、とにかく『ワクチン=悪』という構図を作りたい人たちがこの情報を発信・拡散している。
少し話が逸れるが、世の中には救いようのあるバカと救いようのないバカというものがいると思う。
救いようのあるバカとは、一時の感情に身を任せることはあっても物事への懐疑心を忘れてはいない者だ。ほとんどの人間はこちらになる可能性が大いにあるだろう。
救いようのないバカとは、情報への懐疑心を忘れ、正義感などの強い感情に身を任せて行動をする者だ。陰謀論やフェイクニュースを強く信じる人間はこちらに属するだろう。
救いようのないバカには話が通じない。こういった人間との議論は成立しない。もう後戻りができないので話す必要はない。
問題は救いようのあるバカの方だ。この人たちをどうすれば救えるのか、どうすれば間違いに気づかせることができるのか、それが難しい。
荒唐無稽なことを言っている人に対して、「荒唐無稽だ」「お前はバカだ」と言って嘲笑するのは簡単だ。誰でも何の知識を持っていない人間にもできる。でも、それでは救えないどころかみんなからバカにされたことによってより考えが傾いてしまうかもしれない。
「あなたは間違っている」ということを伝えるには、かなりの量の知識が必要だ。相手の持っている知識やしている主張のどこがどのように間違っているのかを指摘できる知識とそれを適切な言葉で伝えることができる言語化能力(コミュニケーション能力)が必要となる。多くの人はこれができないだろう。恐らく、その道のプロや研究者、それを目指すような人にしかできない。
普通の人間にできることは、相手を刺激せず正しい知識を多く持つ者に任せることだけだ。
例えば、私は『少年法』というものに反対だ、理解ができない。
でも、この『反対』は、そこまで理屈の無い反対だ。自分の経験や目にした事柄に大きな影響を受けていると思う。そんな感情に身を任せた意見だということを理解しているので自分から「少年法反対!」なんていう発信はしないし、そもそも自分が少年法というものや法律自体をどこまで理解してあるのかも分かっていないので自分から調べることもしていない。
感情に任せた反対意見は持っているけれど、理屈や理由を理解していないので色々と調べてみる気にもならない。
こんな愚かな俺を説得できるのは誰だろうか。少年法ができた経緯も法律の構造もよく理解していない俺に『少年法は必要である』ということを説明でき、納得させられる人間は恐らく少ない。どこかの教授か専門家ぐらいではないだ。
こういう俺みたいな人間がかなりの数いる。それもインターネット上で簡単に見つけることができ、そういった人間が何らかの行動を起こそうとしている時もある。
この現状、どうにかしないといけないけれど、どうにかできる人間は少ない。
今日も間違った知識を持つ人間に対して誤った指摘が行われ対立が加速し後戻りできない人間が増えている。
誰かこの世界を救ってくれ。
今日は朝結構肌寒かったけど、昼間は暑かったなぁ。
朝は我慢できずに上に一枚羽織ったけど、昼は我慢できずにクーラーをつけた。お手本みたいに体調を崩しやすい天気だ。
今日は飼っている犬が反抗的だった。おもちゃを離そうとせずに唸ってきたのでかなりキツく怒った。ダメなもんはダメ。この注意が伝わってるといいな。
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