〜さかなクンが金魚を釣った時のコメント〜 2024/10/29
WIREDという雑誌のYouTubeが好きでよく見る。
色んな分野の研究者や専門家にTwitter上で集めた質問に答えてもらうという動画をやっている。
知っている人もいるかもしれないけど、これが中々面白い。神経生物学者や小説家、エチケットの専門家、生物科学者、精神科医などなど、様々な専門家が素人の質問に答えてくれていて面白い。
元々科学の話というのが好きだ。理系ということもあるけれど、科学は面白い。科学の話を聞くと自分の知らない世界の真実を知った気分になる。
でも、専門的な知識を持っているわけでもないので科学系の雑誌を購読するなんてことはしてないしできない。
そんな俺が好きなのは科学者や研究者、専門家が素人相手にお話をしてくれる動画だ。
さかなくんがどうぶつの森で釣りをしながら魚の話をしてくれる動画や植物の研究者が草タイプのポケモンを見て考察してくれる動画とかをよく見る。
こういう動画は当たり前だけど素人にも分かりやすく解説してくれているし、ゲームという自分にとって身近な物を研究者の目で見た時にどう見えるのかということを教えてくれる。
「そんな視点が!?」「その発想は全く無かった!!」というポジティブで新鮮な驚きを気軽に体験できるから面白い。
大抵の知識はすぐに忘れてしまうから勉強になってる訳ではない。ただ驚きや感心といった感情の波を求めて動画を見ているのかもしれない。
さかなクンの動画の中で1番印象に残っているのは、さかなクンが金魚を釣った時のコメントだ。
さかなクンはどうぶつの森というゲームの中で金魚を釣る。どうぶつの森というゲームで金魚というのは大して珍しい魚でもないのだけれど、さかなくんは金魚を見て、
「あっ! 金魚ちゃんだ! 誰かが逃したな〜」
と言っていた。
俺はこれに驚いた。金魚がいるということは誰かがそこに金魚を逃したということなのだ。
俺にはその発想はなかった。確かに、言われてみれば金魚は野生では存在しない。あれば人間がフナを交配させて出来上がったものだ。野生に存在するはずがない。
そう考えると「野生で金魚がいる=誰かが逃した」という発想は当然なのだけれど、俺はどうぶつの森で金魚を釣った時にはそんなこと微塵も思わず「1300ベルかぁ」と思うだけだった。
さかなクンみたいな発想は、さかなくんが魚の専門家で普段から魚のことを考えていて魚に対する尋常じゃない知識を持っているから至る発想なのかもしれないと思った。少なくとも俺には無かった発想だ。
こういう自分では至れない発想が次々と出てくるから専門家が素人に解説する系の動画は面白い。
『専門家が素人に解説する系の動画』を表す名詞ってあるのだろうか。こういう動画を人に教える時に完結に説明したいから、これを表す名刺を知りたい。
専門家が素人に解説する系の動画、何か面白いのを知っている人がいたら教えてください。見ます。
Twitterで繋がりたい。
『藻野菜/@Moroheiya0225』