
プレゼントはいつも時計
こんにちは。
moyamoyaです。
もうすぐ次男の誕生日が来ます。
プレゼントのリクエストを聞いてみましたが、まだ迷っているようです。
あんまり高額過ぎるものは…と上限を伝え、先手を打っておきました。
さて。
私の誕生日プレゼントの思い出の1つに
腕時計があります。
今はスマホを時計代わりにしている方も結構いますよね。
私は自転車通勤なので、そこまで時間を確認する必要がないことから、普段はアクセサリーの1つして腕時計を身に付ける以外、スマホで済ませることが多く。電車移動のときとかは着けるかな。
そんな腕時計を見ると思い出す話です。
私の両親は、私が大学生の頃に離婚しました。
両親はそれよりもだいぶ前から、父が父の勝手で出ていく形で別居していたので、母と子ども達での生活という、私の環境に特に変化はありませんでしたが…。
父との思い出は、厳しく理不尽に怒られたものが多く、正直物心がついた頃には、いつ何を理由に怒り出すかわからないただ恐いだけの人でした。
父が帰ってくると、私は妹達を連れて子供部屋に避難していました。
父がいる日曜日は、家で遊んでいると「うるさい!表でも行ってろ!」などと怒鳴られるので、それ以降は妹達を連れて公園に行ったり、暑かろうが寒かろうが外で遊ぶように。子どもながらに父親の機嫌が悪そうか否かを伺いながら、考えて行動していたと思います。
昨日いいと言われたことを、今日はダメと言われるような、父の機嫌次第で家の空気がピリついたものに変わる家庭でした。
小1のときにあることで叱られた際は、口にガムテープを貼られて長時間正座させられ、泣いて出てきた鼻水や涙を拭くためのティッシュを取ることすら許されませんでした。
小3の時にソファーで本を読んでいたら、気付いたときに母が頭部から流血していて。母の電話での話し方が気に入らなかっただけの理由で、当時使っていた重い黒電話の受話器で、父が母を殴ったのです。母が血を拭うために咄嗟に使った白い浴用タオルが、みるみる赤く染まっていくのを見たときは、父親に対する恐ろしさ以上に、母がこの世からいなくなってしまうのではないかという恐ろしさがありました。
唯一覚えているマシな思い出と言えば、3歳ぐらいでしょうか。父が早朝ガソリンスタンドに行くときに一緒に連れて行かれ、給油や洗車の待機中に、いつも自動販売機の粒入りコーンスープを買ってくれたことです。
毎度コーンが残ってしまうのがもどかしい思いはするのですが、コーンスープだけは楽しみにしていたかなという思い出くらい。
両親の別居で、子どもが悲しい思いをするネガティブなケースだけではなく、反って落ち着く環境を手に入れるケースもあるのだなと思いました。
すでに両親が別居中の、私が小学校高学年~中学生の頃、誕生日やX'masのシーズンに何かの折りに父と顔を合わせたときは、父からプレゼントに何が欲しいのかを聞かれました。
私がどう答えるのが正解なのか迷っていると、父のほうから言われるのが、大抵「時計でいいか?」という言葉。
特に欲しいものではなくても、内心「また時計?」と思うことがあっても、父の機嫌を損ねないように「うん」と言って、何度か腕時計をプレゼントしてもらったことがありました。それに、本当に欲しいものを父からもらいたいとも思わなかったので。
私たち子どもと一緒に生活をしていない父が
私たち子どもが何に興味を持っていて、どんな物が欲しいのかなんて、わかるはずもなく。
本音は父にしかわかりませんが、当時の私は、父が私達のためにプレゼントを渡すことで、懺悔、後ろめたさを軽くするための行いなのではないか、と思っていました。
…もしかしたら、愛情を示すほかの術が思い付かなかっただけというのもあったのかどうか?
そんな父も今は70を過ぎ、どんな生活をしているのか、もしかしたら禿げてたりするのか(そこ?)。
私自身の結婚のときに見た戸籍で、父が再婚したことは知りましたが、それ以外のことはわかりません。
父に対して「幸せであって欲しい」とは、
未熟な私は到底思えないのですが、
時間の経過と、自分が大人になり子どもを持ったことで、今は「まぁそれなりに元気でいてくれれば」とは思っています。
今回は、
父からのプレゼントがいつも腕時計だった話でした。
いいなと思ったら応援しよう!
