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【映画感想】圧倒的…圧倒的消化不足【アーヤと魔女】

ドーモ、織田牛奈(noteのすがた)(@butakichi3hide)です☆(ゝω・)vキャピ

ジブリの新作「君たちはどう生きるか」が話題ですわね。

ちょっと調べてみたけど何も分からない不思議な映画ですわね…。

Twitterでも「とても面白かった」「全く何も分からなかった」の二極化してて本当に何も分からない…。

二極化してるせいでレビューも機能してない

このパターンは「シン・仮面ライダー」や「エヴァンゲリオン序」辺りが同様の評価されてましたね。
要は好き嫌いがハッキリ別れるタイプの映画ってコトですよね


私もこのビッグウェーブに乗るしかねぇと見ました。




「アーヤと魔女」!!


と言う訳でアーヤと魔女の感想をば書いていきます。




よろしければどうぞ。



・アーヤのキャラクターが良い

まず主人公であるアーヤは良く言えば素直、悪く言えば不平不満が顔・態度に出るタイプ。

序盤から他人をコントロールして思い通りに動かす事を前面に押し出すタイプなのが如実に表現されてるので第4の壁から見ている我々からしたら「( ^ω^)おっ…これは…?」って感じになる。
特に院長先生、いくら何でもお前はチョロすぎんか…?

ついでに魔法を教える約束を反故にしようとしたベラ・ヤーガ(里親)に手を(物理的に)増やして復讐するという辺りも今までのジブリヒロインとしては型破りすぎる性格の悪さを有する。

シータやナウシカ、クラリス辺りのジブリヒロインを想像してると卒倒するレベルである。
まあシータは最序盤でムスカの頭を鈍器で殴ってるし、クラリスも公道でカーチェイスしてるからセーフセーフ…

里親が見つかるかもしれないという時のシーン
なんちゅう顔しとんじゃ


その里親(向かって右:ベラ・ヤーガ、左:マンドレーク)
そりゃアーヤもそんな顔なるわ

フォローすると他人をコントロールするための労力は惜しまないタイプなのも表現されており、序盤では孤児院の仲間のためにラブレターを代筆する約束をしたりマンドレークにおべっかを使ったりする辺りもあるため段々「性格が悪い」よりも「性格に難があるが強か(したたか)」に変化してくる。

先ほどジブリヒロイン云々と表現したがどちらかと言えばドーラや荒れ地の魔女なんかの「宮崎駿特有の「強えババア枠」」をメインヒロインにしたような印象を受けた。

映画ラストでも里親2人を上手く丸め込んで自分の都合よく動かしてる描写があるのでその才能は開花した模様。ヨカッタナー


・キャラクターの声(主に濱田岳)が良い

後はキャラクターの声が良い。
特に黒猫のトーマス(CV:濱田岳)が上手い。

カワイイ見た目だけど普段から使い魔として散々な目に遭わされているキャラなので「カワイイ声だけどちょっと悪だくみもしそうな感じ」が濱田岳にマッチしてるなぁと感じましたな。

寺島しのぶのベラ・ヤーガも上手でしたね(女優さんに上手と言うのも失礼かもしれませんが…)
見事に「嫌なババア」と演じられてたと思います。

絵面だけで笑わせてくるベラ・ヤーガさん


逆にマンドレーク(豊川悦司)はトヨエツが声出してるねウン…ってかほぼトヨエツではコレって感じでした。

ベラ・ヤーガから「揚げ焼きパンを作れ」と言われたが作り方を教えてもらえなかったので
愛のエプロン状態のアーヤ

この後「何故作り方を教えてやらなかった!」とマンドレークがベラ・ヤーガを叱り「揚げ焼きなんて教えなくても誰でも作れますよ!」と言い訳したがためにマンドレークがブチ切れ状態になったシーンを見て「常識的に考えて普通にできるだろと若手に仕事任せたら滅茶苦茶されて上司から「何で一から説明しなかった!」と詰められる中間管理職」を想像してしまい胃が痛くなりました。


さて良かった点を挙げてきたがこっからは悪かった点。
むしろここからが本番である。


・何も明かされない・解決しないメインストーリー

本作の問題児その1。マジで何も解決してない。

この映画では疑問・伏線が結構な数出てくる。思いつくだけでも以下の通り。

  • なぜ最序盤でアーヤの母は追跡されていたのか?

  • なぜアーヤの本名は「アヤツル」なのか?

  • なぜアーヤにEARWIGのテープを持たせていたのか?

  • なぜEARWIGは解散したのか?(wikipediaでは「仲違いのため」と書いてあるが劇中ではそのような描写は無かったような)

  • 12人の仲間の魔女って誰よ?そも追いかけまわされるって何したんだよお前。

  • 最後カスタード(孤児院の仲間)とアーヤの母親が一緒にアーヤを尋ねてくるが関係性は?ってか何でアーヤの母親今更出てきたんだよ残り2分も無いぞこの映画

ちなみにコチラ、全部回収されません。


回収されません。(大事な事なので2回言いました)


なので終わった後に「あれ?結局この映画なんだったんだ?」ってなる事請け合いなんですよ。

せめてアーヤの母親が「なぜ追われていたのか」「「アヤツル」って名前の由来」「何故今更来たのか」くらい説明する時間はラストに作れたんじゃね?と思ってしまうのです。
何かラストに都合よく来たし…。


アーヤの母



・ぶん投げられたラスト

本作の問題児その2。

私のnoteでこんな風に書きました。

映画ラストでも里親2人を上手く丸め込んで自分の都合よく動かしてる描写があるのでその才能は開花した模様。ヨカッタナー

これは大体正しいのですが、若干書いてない事がありまして。

実はこの段階に行くまでの描写がほぼありません。


この段階に行くまでの描写がほぼありません。(大事な事なので2回ry)


いやもう少し正確に書くとそれっぽい描写はあるんですよ。
お菓子の差し入れをくれたマンドレークに満面の笑みで「ありがとう!おじさん!」って媚びたり、ベラ・ヤーガに仕返ししたりとかするんですが。

ただ実際に見た感想としては「それからなんやかんやありまして里親2人&その他諸々も操れるようになりました」と即堕ち2コマばりの場面変化するんですよ。

視聴者はその「なんやかんや」が見たいんだよ!!何で飛ばしてるんだよ!!

いやだって場面変わった瞬間に平凡だったアーヤの部屋の壁紙がピンクに変わって天蓋付お姫様ベッドになってマンドレークに使役してた悪魔をアーヤが呼び出して「お呼びでしょうか?アーヤ様」って言ってマンドレークも「アーヤちゃん、今日は何を食べる?」って聞いてくるんですよ?
「あ゛ッ?DVD飛んだ?」ってリアルになりましたよ。


ビフォー
アフター
ちなみにこのベッドになるまでの過程は無し

他のジブリ作品で例えるなら「「私このパイ嫌いなのよね」と言われてショックを受けたキキだったがなんやかんやでトンボを救い、落ち込んだりしたけれど私は元気です」で終わる魔女の宅急便「巨神兵からシータを奪還したパズーはその後なんやかんやでラピュタは空高く上がっていきましたとさ(BGM:君をのせて)」で終わる天空の城ラピュタくらいのレベル。


・アーヤのキャラクターを楽しむ目的なら有り、映画として見る価値は無し

冒頭で書いた通りアーヤのキャラクターは今までのジブリヒロインではかなり異質な性格しているので、それを楽しむ目的なら見る価値はあるかと思います。
ただヒロインってか「強いババア枠」なので、かなり好みは別れると…。

ストーリーに期待して見ると肩透かしを食らうのでオススメは絶対しません。
私はDVDを借りたので許せる部類ではありましたが、劇場フルプライスで見てたら多分キレ散らかしてるだろうなぁと。

ジブリならその内金曜ロードショーで放送するのでは?と思わんでもないので、その時は是非見て頂いて私と同じ気持ちになってもらいたいですね(満面の笑み)!!

以上、参考にされたし。

こちらもどうぞ\('ω')/三\(   )/三\('ω')/

お題箱ありますので感想・お題などなどお気軽にどうぞ \('ω')/




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