『しきぶとんさん かけぶとんさん まくらさん』
夜、眠りにつく前のひととき。
男の子はぐっすり眠れますようにと、
しきぶとん、かけぶとん、まくら、の寝具たちにそっとお願いをします。
「しきぶとんさんかけぶとんさんまくらさんあさまでよろしくおねがいしますあれこれいろいろたのみます」
彼らは「まかせろまかせろおれにまかせろ」と
男の子を優しく、暖かく、包み込んでくれるのです。
夢見心地な挿絵が魅力的な一冊。
子どもの頃の”夜”は今よりも特別だった気がします。
今日が終わってしまうことに対する漠然とした不安や、暗闇に対する抵抗感。そういうものを一緒に乗り越えてくれる大切な仲間が寝具です。
柔らかくて、暖かくて、包み込んで守ってくれるお布団たち。
楽しい明日を期待できるベッドタイムを助けてくれる本作。
さすが、名作『るきさん』を描いた髙野文子さんの作品です。
眠るのが苦手な子には、我が子も大好きな『おやすみなさいおつきさま』や『よるくま』もおすすめです!
髙野文子・作/絵
対象年齢:2歳から
ページ数:24ページ
2014年2月
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