精油のおはなし ブラックスプルース
日々の暮らしにちょこっと役立つ精油のご紹介ということで今日はブラックスプルースについて。
black spruce
ブラックスプルースはマツ科の植物で、和名はクロトウヒ(黒唐檜)です。
アロマテラピーが西洋のものなので、植物名に馴染みがないものもありますが意外と知っている植物だったりします。
あらためて、名前って大事だなあと。
möweのnoteでは学名や和名もどんどんご紹介していくので、精油をより身近に感じていただけたら嬉しいです。
主成分は
酢酸ボルボニル:不整脈調整作用
カンフェン
α-ピネン:強壮作用
特徴成分は
δ-3-カレン:鎮咳作用
で、渋めの香りがします。
使い方としてはストレスケアと鎮咳。
わが家は子供たちの咳にユーカリ・ラディアタやラヴィンツァラと一緒に使っています。
cortisone
ブラックスプルース精油の特徴と言えば コーチゾン様作用 です。
まず、コーチゾンと検索するといろいろな軟膏がヒットします。
ブラックスプルースのコーチゾン様作用はこの軟膏のことではなく、副腎皮質ホルモンである コルチゾン(cortisone) の作用のことになります。
私が学んだNARD JAPANのテキスト及び事典の表記がコーチゾンなので、ここではコーチゾンで統一します。
コーチゾン様作用
これ、ストレスケアにいいらしいぞっていうことはわかっているのですが、作用機序がいまいち理解できずにいました。
なぜなら、いろいろなテキストに「コーチゾンはストレスを感じた時に分泌される」と書いてあるからです。
ストレスを感じた時に分泌されるのに更に足してストレスケア?って思いませんか?
では、解説。
人がストレスを感じるとコーチゾンが分泌
→血圧を上昇させ、心身を闘争反応または逃避反応に備えさせる
→過剰に分泌されたり副腎の疲労により必要な時に分泌されなくなると、やがてストレスに対処できなくなる
⇒ブラックスプルース精油を使うことでコーチゾンが分泌されているような状態にして、身体の負荷を減らす
ということだと今は理解しています。
3年くらいあいまいな理解のままだったのでちゃんと説明できるようになってよかった笑
アロマテラピーを学ぶ上で化学は必須なのですが、アロマテラピーのテキストや書籍ではかゆいところに手が届かないこともあるんです。
(アントラニル酸ジメチル然り)
化学の参考書では難しすぎるし、芳香成分だけピンポイントで解説しているテキストは探せないし、なかなかもどかしいところです。
とは言え、わからないままにはしておけないので日々勉強です!
精油の使い方などはアロマテラピーの先生方がわかりやすく、いろいろな方法をご紹介くださっているので、möweではちょっとマニアックな?ひとりごとやみなさん教えて!なnoteも書いていけたらなと思っています。
ブラックスプルースについて、おしまい。
どなたかの生活がちょっと豊かになるといいなあと思いながら、香りのおはなしをお届けしています。