精油のおはなし ベルガモット
日々の暮らしにちょこっと役立つ精油のご紹介ということで今日はベルガモットについて。
bergamot
アールグレイの香り付けや香水の原料として使われるミカン科の植物に成るベルガモット。
その精油はオレンジやレモンといった他の柑橘系精油と比べて成分の構成が複雑なため、香りの印象も人によって多様です。
主成分は
・リモネン:肝臓強壮、腎臓刺激、蠕動運動促進
・酢酸リナリル
・リナロール:鎮静、血圧降下、抗不安
特徴成分のベルガプテンに光毒性があるため、塗布した皮膚を直射日光に当てないよう注意が必要です。
イタリアが主な栽培地ですが、日本でも高知県などで国産ベルガモットの開発が進められているそう。
とっても期待しています!
how to
ベルガモットのキーワードは「ほぐす」。
淹れたてのアールグレイの香りでふっと心がほぐれるあの感じがベルガモットのパワーかなと思います。
心地よく落ち着きのある香りと精油の持つ中枢神経鎮静作用から心のバランスを整えたい時に使う精油です。
夏のバスタイムやボディケアに ベルガモット×マジョラム の組み合わせ、最強♡
(日中使う場合は *フロクマリンフリーの精油を!)
様々な表情を持っているので純粋に香りを楽しむのもおすすめです。
*光毒性のある成分を除去した精油
お花屋さんのベルガモット
お花屋さんで出会ったベルガモット。
ベルガモットってこんな花が咲く種類があるのかーと思ってみたものの、いやいやそもそも木だよなあ。アロマテラピーのあのベルガモットとはどうやら違うぞ、ということで調べてみました!
🔍⸒⸒ベルガモット 生花
モナルダ Monarda didyma
シソ科
別名:ベルガモット、タイマツバナ、ビーバーム、ホースミント、ヤグルマハッカ
*葉っぱや茎に強い芳香があるハーブ
*ベルガモットオレンジの香りにたとえられる事からベルガモットとも呼ばれる
*6~9月に緋紅色の花を咲かせる
*白色や深紅色などの品種がある
*花はサラダやお菓子に、葉は乾燥させて紅茶に混ぜて香りを楽しむ
参考:
Wikipedia
オザキフラワーパークさん https://ozaki-flowerpark.co.jp/dictionary/1997/
『ハーブのすべてがわかる事典』ジャパンハーブソサエティー
うん、とってもシソ科っぽい香り!
ということで、全く別の植物でした。
ここまで調べたところで、なんと私の愛用している
『あたらしいアロマテラピー事典』木田順子
のベルガモットのページに「ベルガモットのそっくりさん」というコラムと赤いモナルダの写真を発見…
何度も読んでいるはずなのに全く記憶になかった自分にびっくりです。
白いモナルダとの出会いはまるで、
ラブストーリーは突然に
のようで、あの時見かけたのが赤いお花だったらきっと素通りしてしまっていたと思います。
植物との出会いも一期一会ですね♡
ベルガモットについて、おしまい。
どなたかの生活がちょっと豊かになるといいなあと思いながら、香りのおはなしをお届けしています。