映画感想文「翔んで埼玉〜琵琶湖より愛をこめて〜」埼玉にお世話になってるから持ちあげます
現在公開中の「翔んで埼玉〜琵琶湖より愛をこめて〜」を映画館で鑑賞しました。
感想を書いてみようと思います。
ふだん自分は映画感想文を書いていて、「面白かった」とか「のれなかった…」とかぐじゃぐじゃ書いてるのだけど、まず断っておくと、今日はタイトルにあるように持ちあげます。
というのも自分、埼玉にはいろいろお世話になっている。
まずnoteの今(2023年11月28日現在)の固定記事は、埼玉・東武動物公園のもの。
あと今年のGWに函館に新幹線で行ったけど、その旅の起終点は大宮駅。
観光地ももろもろ訪れてる。
川越も行ったし、秩父・長瀞も行った。宝登山にも登った。ネギで有名な深谷にも行ったことがある。
越谷レイクタウンに買い物に行くし、新三郷のIKEAにも行く。
しらこばと公園のプールで幼い姪っ子と泳いだのは良い思い出でございます。
とまあ、県民ではないけれど準県民ぐらいのポジションにいるのです。
映画でいわれてる「日本埼玉化計画」の構成員なのです。
そんな人間なのだから、「翔んで埼玉」シリーズを悪く言える訳がない。
(前作は「なんちゃらprime」で配信されております)
なので公開されるやいなや観てきました。
今作はタイトルに琵琶湖とあるように、関西が主な舞台。
滋賀県が「関東の埼玉」と同じような扱いを受けていて、簡単に言うと「琵琶湖以外何もない県」としてディスられている。
で、大阪府知事が前回の東京都知事のように悪玉になっています。
自分は関西(兵庫県の阪神間)にも住んでいたことがあるので、関西地方の事情にも通じている気がしていたのだけど、兵庫に住んでいる時に滋賀をディスったことはなかった。
というか、兵庫からだと滋賀はちょいと遠いので、あまり滋賀のことを考えたことがなかったというのが正直なところ。
大阪・京都は近いからよく行ってたけど、滋賀は遠いっす。
(時間とお金をかけてまで行かない)と考えている時点でディスってることになるのかなあ。
でもそんなこといえば、兵庫県だって瀬戸内海側と日本海側では全然違う。
また神戸より東(大阪寄り)に住んでる人が神戸より西(姫路とか)にしょっちゅう出かけるだろうか。
もっといえば阪神間だって、阪急・JR・阪神のどの沿線に住んでるかで、生活グレードがなんとなく推し量られる感じがあった。(今はもう違うかもしれませんが)
でも「翔んで埼玉」シリーズのいいところは、そういうザラっとしたリアルなディスりはしてないってこと。
今回も琵琶湖がかなりフィーチャーされてたけど、「琵琶湖しかない」って、琵琶湖がある県は他にない。
琵琶湖あるのよくね?あんなでっかい湖あるのいいじゃんね。
結局ディスりながら、その良さをクローズアップしているのである。
そう、つまり埼玉も滋賀も県民たちは自県に満足しているのである。
自分たちが暮らしやすい場所に住んでいるのを知っているから、ディスられても大きく構えていられるのである。と自分は思っている。
ってな感じで、「翔んで埼玉」シリーズはディスる線引きが絶妙だと思う。
あと、何だかんだ言っても「翔んで『埼玉』」だから、主舞台は関西でも埼玉の話もしないといけない。
そういう意味で、今作は前作よりもストーリーを展開させるのが難しかったと思うけど、ちゃんと関西と埼玉を結び付けてました。ここもプラスポイント。
待てよ、「埼玉を軸にシリーズ化」となると「男はつらいよ」みたいにできそうだな。
出演者の出身地が分かるのも面白いし。
今回でいうと、滋賀解放戦線のメンバーとして出演されてる堀田真由さん。自分はファンなので、「へえ~」ってなりました。
堀田さんに限らず、出演者の方たちの郷土愛が伝わるのもいいですよね。
と、ここまで持ちあげて書いてきたのだけど、実は自分は原作漫画の魔夜峰央さんの世界観が好き。
このギャグを成立させている土台には、あのBL風味の世界観があると思う。
最初に「日本埼玉化計画」と書いたけど、その底では「BL化計画」が推し進められているのではと考えるのは、勘ぐり過ぎなのだろうか。
最後に、総合評価☆5つ、というのはさすがに持ちあげすぎなので、
総合評価 ☆☆☆(☆5が最高)