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(7/19)後半戦スタート!大河ドラマ「鎌倉殿の13人」

不穏な天候が続いていて、ヤダヤダですね。
増水とか氾濫とか記録的短時間大雨とか、そういう言葉、ほんとヤダ。
どうか水害が起きませんように。

一昨日(7/17)の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」・第27回を観ました。
で、感想を書いてみようと思います。

リスタート感があってもよかった

選挙休みを挟んで、2週間ぶりの大河ドラマでした。
まず最初にこの27回の感想をいうと、自分はちょっとのれませんでした。。。

2週間ぶりだし、前回で頼朝が死んで今回から後半戦スタートだし、ということで期待値が上がっちゃったのかなあ。

個人的には、節目の回ということで、もう少しリスタート感があってもよかったのかな、と思いました。
くだけた表現を使えば、もう少しあおってもよかった。後半戦だよ!って感じ、欲しかったな。

年末までのドラマ全体の構成を考えれば、まあここで後鳥羽上皇を登場させ、タイトルの13人を紹介して、というのは分かるのですが、なんとなくお話的に「置きにいった」という印象です。布石がいっぱい。

劇中で、りくが和田殿に「勢いがほしい」と言っていたけど、自分も勢いというか、ダイナミズムがほしかったです。

あ、5人衆だったのが13人まで増えていくところや、土肥殿はなぜか宿老メンバーに誘われないというところは、まさに三谷作劇の真骨頂で面白かったです。
北条時政の「もう1人、いっとく?」の言い方も軽くてよかったなあ。

ただ劇中の畠山重忠のことばを借りれば、「誰かが新しい柱に…」という台詞どおりに、頼朝が死んで時代的にも物語的にも軸がはっきりしないので、ふわふわした印象が強く残りました。

まあ今は御家人同士の腹の探り合いという状況なので、そういう気持ちになるのは、ある意味自然なのかもしれません。

頼家の涙にグッときた。2代目ってむずかしい

そんな気持ちの中、グッときたシーンは2代将軍・頼家の涙。

自分なりに頑張ってるのに、誰も認めてくれない。
宿老たちも妻たちもみんな自分を見てくれてなくて、自分の体を透かして権力なり体制の維持なり見栄なり、そういうものばっかり見ている。

信頼していた梶原景時も、「自分が思う理想の政治のやり方」というか方法論を重視していて、本質的に自分のことを考えてくれているかというと、ちょっと違う。

そういうのって、苦しいよなあ。
夜ひとりで蹴鞠をしてるシーンなんか、現代の青年が寂しくサッカーのリフティングしてるみたいで、思わず同情してしまいました。

ここで視野を広げて時代を先に進めれば、室町幕府も江戸幕府も2代将軍ってぱっとしないじゃないですか?
室町幕府の2代将軍なんか、一体誰って感じですよね。(調べたら足利義詮〈よしあきら〉でした)
タイムマシーンがあれば、「君が悪いんじゃないよ」って頼家に教えてあげたくなっちゃった。

2代目って難しいですよね。
初代のカリスマがまだ生々しく残ってるし昔からの宿老もいる。
土台がまだ不安定っちゃ不安定だから、急な変化は好まれない。
これが3代目になるともう土台は安定してるし、メンバーもある程度入れ替わってるから、好きなことしていいよってなるんだけどさ。

頼家、ちょっと応援したくなりました。
歴史好きからすると、頼家ってあまりいいイメージじゃないと思うのだけど、三谷氏はその頼家の孤独をきちんと描いている。
登場人物みんなに愛を注いでいて、ステキだなあと思いました。

それにしても、蒲殿がいれば!

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