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Youtuberのばまん:考察してみた

こんにちはツチノコです。

みなさんは実況系のYotuberである「のばまん」さんを知っていますでしょうか?

私は最近彼にハマっており、ほとんどすべての動画を見ました。

そこで、彼についてより皆さんに知ってもらいたく、この記事を書きます。

それじゃあ行ってみましょうか。


概要:のばまんとは

簡単に、のばまんの説明をしますね。

ーー以下のばまん非公式Wiki参照ーー

主な活動はゲーム実況、特にインディーズゲームの単発企画やシミュレーションゲームで実験的なプレイをする動画など。

最近ではAPEXなどの依頼なども行っている。

アイコンのキャラクターは「よつろん」という名前で、彼自身が描いたもの。動画でも度々登場し、彼の代理キャラクターである事が多い。

顔出しは普通にしており、特にInstagramではよく自撮り写真を投稿している。その容姿はファンから非常に好かれている事も。

主に中学生や高校生の男子に大人気、しかし女性ファンは数少ないと言われているが、非常に熱心なファンが多い。

動画の視聴者はリピーターが80%を占めている。

所属:UUUM
年齢・生年月日・本名・その他個人情報:不明


正直私が書きたいのは別にのばまんの概要ではありません。
なので、次に続きます。

魅力

のばまんの投稿する動画は、最高で600万回再生を超えたこともあります。

では、のばまんの何が面白いのでしょうか?

~猟奇的な要素~

のばまんは基本的にゲームをプレイする動画を上げています。

そのプレイスタイルとして、一見、倫理を外しているような様があり、それが大きな魅力となっています。

顔の設定をいじりまくってめちゃくちゃにしてる動画

のばまんは、ジェットコースターを人にぶつけたり、人の家の金目の物をすべて盗んでしまうような、日本社会どころかどこの法でも違法とされる行為をゲーム内で行い、非日常感を視聴者へ届けています。


のばまんの動画には社会風刺や皮肉が含まれている場合が多く、攻撃的であるように思えますが、彼自身大変高い教養を身に着けています。

皮肉対象をマジョリティ(企業や社会など)に向けたものにして、一個人を攻撃する形を避けたり、動画を分かりやすくしたりするなど、一定の配慮が見られます。

彼の行っているラジオ「のばラジ」では、皮肉に対するのばまん自身の葛藤を語った回もあります。

ブリカス(イギリスの歴史に対する皮肉・侮蔑)を取り上げた回で、

質問に対し、

ステレオタイプ、ジョークにしていいのか問題ですよね。
私はねぇ、これには、何つーか、複雑な思いを抱いてまして。
ていうのも、私のばラジでやっぱり散々ね、差別はやめようとか、でっかい主語でしゃべるのはやめようとか、
みたいなことを、いままでめちゃくちゃ言ってるじゃないですか。

でも同時に、めちゃめちゃ好きなんですよね。
ステレオタイプジョークみたいなものが。

該当回リンク→のばラジ167:ブリカス

と自身の矛盾を吐露しました。

差別はいけないとか、思い込みをやめよう、とかという考えと裏腹に、皮肉や風刺を楽しんでしまう、のばまんさん自身の内側の行き違いもまた、複雑な魅力を動画に注ぎ込んでいます。

~インディーズゲームのニッチさ~

彼の魅力二つ目は、インディーズゲームの目新しさにあります。

のばまんは基本的にPCでのゲームプレイの様子を動画にします。

ただ、動画の中で扱われるゲームが大変ニッチであるのです。

一般的な人がほとんど知る由もない、ホタテシューターというゲーム

上の写真のような、スマホや家庭用ゲーム機などではリリースされていない、個人製作などのインディーズゲームが、のばまんの動画を支えています。

流行りのゲームをやることも、ごくわずかながらありましたが、最近ではほとんどがインディーズゲームのプレイになり、動画スタイルが確立しています。

また、一つ目の魅力である、猟奇的なプレイスタイルは、このインディーズゲームとセットでその効果を発揮します。

インディーズゲームは、大企業が作ったというわけではなく、そのゲームデザインに不備がある可能性があります。

のばまんは、そのゲームシステムの不備を執拗に調査し、見つけ次第ゲームをめちゃくちゃにして遊ぶという常軌を逸した遊びを、私たち視聴者に届けてくれます。

ただ、こののばまんのプレイスタイルは、海外のゲーム実況者「Let’s Game it Out」のプレイスタイルを真似したと語っており、実際に、そのゲーム実況者はゲームをめちゃくちゃにする方法でとんでもない再生数を叩き出しています。

街の入り口に火炎放射器を置く、Let’s Game it Out


この海外からアイデアを持ってくる手法は、ビジネス的ともいえます。

例えば、ソフトバンク会長兼社長である孫正義氏も、同じような手法で売り上げを上げています。

海外の先進的な情報や技術を日本向けにパッケージングして、売る。これは、のばまんの、Let’s Game it Outのプレイスタイルを真似し、日本向けにパッケージング化された動画の制作と手法的には同じです。

このことから、のばまんにはビジネス的なリスク回避の感覚と素養があることが垣間見えます。

~映像的センス~

のばまんの魅力三つ目は、映像的な感覚が鋭いところにあります。

聞こえる声と、映像からくる視覚的な情報が一致しており、さらには映像がシーンのイメージを強力にするような、画面構成のセンスがあります。

画像①
(600メートルの高さから落下するウォータースライダーを作るRCT3)

一番端っこに入れてやるか。
え、遠すぎ…

画像①のシーンでの発言
画像②

あの超巨大な建物がこんなに小さくなるところまで、飛ばしてしまいましたねこの人を。

画像②の発言


人を遠くに飛ばすシーンでは、「遠い」という印象を強くつけるために、なめモノを前方に置いた後に、奥の方に見える建物の小ささを印象付け、遠い空間を思わせる、センスの良い構図です。

さらに、そのあとにガビガビになった遠くの建物をアップにする手法は、ゲームなどの画面ピクセルが決まっている分野ならではの使用方法で、映画などでは綺麗に映してしまい、粗い画質の効果が表れません。

また、声と映像とのつながりも抜群で、音声と画を合わせることによって、感覚的にそのシーンの意図を感じることができ、大変見やすい動画となっています。


無駄なものを映さない、強調するところを明示する、飽きないようにぶつ切りしまくる、カットごとの関連性の連続を持つなどの、あらゆる工夫が動画を再生されるものにしています。

更にすごいことは、このレベルの映像が始まりから終わりまで、絶えずに続いていることです。

ここから言えることは、のばまんは、この様々な工夫を感覚的に行っている部分が大きいということです。

あまり比類を見ない、すばらしい映像的な感覚を身に着けていることが、のばまんの大きな強みとしてあります。


こうした方がいいんじゃね~

最近ののばまんの問題は、新規視聴者の獲得にあります。

実際、概要にもあったように、リピーターが視聴者の多くを占める現状です。

ですから、もっと動画を変化させていく必要性があると、勝手ながら思います。


まず、のばまんの面白さを多くの視聴者に届けるためには、相手と同じ土俵で勝負する必要があります。

魅力の一つである猟奇的な要素は、インディーズゲームで発揮される機会が多いですが、これらのゲームよりもメジャーなゲームをプレイすべきです。

多くの人がプレイしているメジャーなゲームで、のばまんの独特なプレイスタイルを披露できれば、世間の目にあたる機会は増え、相対的にファンも増えると予想します。

それに、メジャーなゲームをプレイしても、既にいる視聴者のロスにはおよそつながらないと私は考えます。

既存の視聴者の最も楽しみにするところは、のばまんがどれだけ羽を伸ばして、自由奔放にプレイしているか?という点であると感じるためです。

ですから、インディーズゲームの呪いを自ら解いていってほしいな…とまじで勝手ながら思います。


また、サムネイルの使い方も変わってきています。

過去の再生数を稼いだ動画は、動画タイトルによって連想させたものがサムネイルにある、といった様子でした。

最近の動画では、サムネイルと動画タイトルが頭の中の連想に近い論理で、直感的につながらなくなってきています。

動画タイトルを見て、何だろうと興味(実際に面白いと思っているわけではなく、タイムラインをスクロールする中で何となく思った興味)を持った視聴者が、サムネイルの画像を見た瞬間に、「あ、そういうことか」と思わせる、なんとなしの論理構造があり、それが最近ののばまんの動画では失われてきています。

サムネイルを作るうえで、インパクトの強い画像を優先して使うのではなく、動画タイトルとの直接的な関係のないが連想的につながりを持てる、動画をうまくあらわした画像をサムネイル画像に採用するべきだと私は思います。

おわりに…

もしこれをのばまんさんが読んでくれているのなら、感謝を伝えたいです。
いつもありがとうござい素。
なにかお手伝いすることがありましたら、やらせていただきたいです。
編集とかなんとか仕事ください。

ツチノコ

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