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「花束みたいな恋をした」最遅レビュー! 〜猫100匹飼おう。〜

3月19日、ついに、「花束みたいな恋をした」観てきました!一言でいえば、よかった。とても。

巷では、これを見たカップルが別れているとか。でもちょっとわかってしまった。

公開からもうすぐで2カ月で、ガンガンにこすられたネタだと思うので、ネタバレとか気にせず書いていきますね。

現在は、20日の午前1時、夜に映画を観て、お酒を飲んで帰って来たので、感想を忘れまいと、書きなぐってます。タイピングだけど、もう勢い的には書きなぐってる。クロノスタシスと勿忘を聞きながら。

「クロノスタシスって知ってる?」

麦くんも絹ちゃんもサブカル?好きということで、とにかく、色んな作品や人物の固有名詞がたくさん出てきましたね。音楽とか作家とか。僕は、「きのこ帝国」っていう言葉くらいしかわかんなかったのですが、楽しめました。

二人が話していた作家の本を1冊はこれから読んでみようと思った。二人がどんな人物だったのか少しでも知りたいと思えてしまう、そんな素晴らしい作品でした。

麦くんと絹ちゃんの出会ってから別れるまでの5年間を描いているわけですが、どこか、なんだか、リアルで。口喧嘩のシーンとか。もちろん出会いの場面や別れの場面は、非現実的な演出なんだけど、二人の生活はリアルな感じが詰まっていました。このリアルと非現実感の使い分けがうまかったですね。

恋人と長く付き合ったことがある人は、色んな場面で共感したり、刺さったりしたんじゃないでしょうか。凶器は鋭利な刃物でしたね。「バールのようなもの」、じゃなくて。

ほんと、どんどん変わっていってしまう麦くんを見ていて哀しくなりました。麦くんも悪気があって、変わったんじゃないってわかるから余計につらい。それでも絹ちゃんは変わらずに待っててくれたのにね。

みなさんはどこが一番苦しくなりましたか?

本屋さんで絹ちゃんが、麦くんの好きな本を見つけて、見せようとするも、麦くんはビジネス書を読んでいたシーンでしょうか。ここ多いと思います。

でも僕は、夜ベッドで寝ているシーンがやばかったです。絹ちゃんが、「ベランダの電球換えてほしい」っていうシーンです。麦くんが忙しい中、二人で映画を見に行った夜に、麦くんが絹ちゃんに「映画行く他にしてほしいことある?」って聞いたとこです。「してほしいこと」ですよ。昔は、二人でいろんなことを楽しんでたのに、もう麦くんは、絹ちゃんのために合わせてあげていることがもろに出ていて辛かったです。

パン屋がつぶれちゃったときのラインも悲しかったですね。「駅前で買えばいいじゃん」って、違うだろー!!

って笑、あげだしたらきりがないですね。でも、幸せなシーンも山ほどあって。

二人で猫の名前を付けたり。「猫に名前をつけるのは、最も尊いことのひとつだ」なんて、確かにと思ってしまった。それが、二人でしたことなら尚更だ。恋人ができたら猫を100匹飼おう。

二人で駅からコーヒーを飲みながら30分かけて歩いて家に帰ったり。幸せすぎだな。30分は長すぎだけど笑。15分ぐらいがちょうどいい。


別れのシーンもよかった。

二人とも心のどこかではまだお互いが好きで。でも、このまま一緒にいてもダメということがわかっていて。そんな感情が伝わってきた。

出会った日を彷彿とさせるような楽しい一日を二人の終わりの日にしているのが、憎い。

「はじまりはおわりのはじまり」ってことかな。
劇中にも出てきた言葉です。

いったい、どれだけの恋人たちがその例外になることができるのだろう。

でも別れたことをお互いに後悔している様子はなく、二人とも前に進みだしている終わりがよかった。5年付き合った末に別れてしまったが、全部が無駄な日々だっただなんて微塵も思っていなくて、二人とも互いを、あの花束みたいな日々を、大事にしているのが感じられて良かった。

これから二人とも別の人と恋をして、結婚して。それでも、あの日々を二人は、愛おしく思い続けていくんだろうな。

一番気が合って、一番好きだった人とずっと一緒に居続けられるとは限らない。それは環境のせいだったり、そのときの精神状態のせいだったり。別のタイミングだったら、とか思ったり。そんな相手がいる人もいるんじゃないかな。僕はいます。

僕はもうすぐ25歳になってしまうが、とても羨ましかった。またこんな恋をしてみたいと思ってしまった。愛しく、儚く、尊い、幸せを束ねたような花束みたいな恋を。

でもあんなに盛り上がって付き合って、趣味も好みも完璧に合っていたカップルが、5年付き合って結婚できないって、結婚ってどんな高いハードルなんだー!無理ー!って思ってしまった笑

それではこのへんで。

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junya
スキしてもらえると喜びの舞を踊ります。

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