自分が嫌いなときに思うこと
今日も、頭にはいつもの「もや」がかかってる。
基本的に今までの人生の9-8割はこうだ。
まさに、「もや」と共に生きてきたとも言える。
でもごくまれに、霧が晴れるように、この「もや」が消えるときがある。
でもそれは一瞬の事でなかなか長くは続いてはくれない。
そんな幸福な日が訪れたとき、まるで人生の解を見つけたような晴れやかで軽やかな心持ちになる。
でもふと気がつくと、従来よく知る自分に戻っていて、自分はなんて不幸な境遇なのかと自分を呪う日々が戻ってくる。
そうして、あの時の自分はどうかしていたのだと思い返す。
本当に人格とは不思議だ。
昨日は映画「シン・仮面ライダー」を見たが、そこに出てくる一文字が「これで心すっきりだ」と何度も呟いていた。
この「これで心すっきりだ」は、なんとも不思議な力のあるセリフだったように思える。
今で思いついたことも、聞いたこともない。
もし映画監督である庵野が、この言葉考えたとすると、これは彼の内面からでてきた言葉ということになるのではないか。そんな事を思いながら映画をみたわけだが、しかし思い直してみると、それはあまりにも彼の人格からはかけ離れている言葉のように思え、部外者の私からすると無理がある考察に思えた。
ただ、もしかしたらあんな彼にだって、何かがすっきりと晴れるようなそんな日が来ているのかもしれない。
人間の持つ人格というものの不確実さを思うと、同時に少し安心した気持ちになる。
今は次に来たる「これで心すっきりだ」の日が待ち遠しい。
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