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食事中に水は飲むな⁉️飲む⁉️どっちが本当は正しいの?

あなたは食事中に水を飲まない方がいいのかどうか、
悩んだことはありませんか?


食事中の水分補給については
様々な場所で議論が繰り広げられています。


よく耳にする内容といえば、
「食事中に水を飲むと胃液が薄まるから良くない」。

食事中の水分補給には、
肯定的な意見と否定的な意見の両方が見られるため、

「実際どうなの?」と、
疑問に思う方もいるかもしれません。



そこでこの記事では、
水分補給による胃酸への影響を示した実験を根拠にして、
私なりの食事と水の関係についての見解を詳しく解説していきたいと思います。

水分補給後の胃液がどのように変化するかをまとめた、
実験をご紹介します。
  


◇実験①
2008年に行われた胃のpHに関する研究によると、健康な男性6人がコップ1杯の水(200ml)を摂取したところ、水を飲んでから1分後に胃酸のpHが4上昇した(胃酸が薄まった)という結果が出ています。

しかし、水を飲んでから胃のpHが4上昇していた継続時間は3分間でした。この実験の記録は、「水を飲んでも3分後には胃のpHがもとに戻る」ことを証明するものといえます。以下、実験結果の一部引用です。

“Water increased gastric pH >4 in 10/12 subjects after 1 min.
“Gastric pH >4 lasted for 3 min after water and for 12 min after antacids
出典:A Glass of Water Immediately Increases Gastric pH in Healthy


◇実験②
手術前の水分補給による胃の変化を調べた研究(2008年)によると、手術の2時間前に300mlの水やリンゴジュース、ブラックコーヒーや炭酸飲料などを飲んでも、胃液の量やpHに影響がないことが明らかになりました。以下、該当部分の引用です。

“Drinking 300 mL of clear fluid two hours before surgery has no effect on gastric fluid volume and pH in fasting and non-fasting obese patients.

出典:Drinking 300 mL of clear fluid two hours beforesurgery has no effect on gastric fluid volume andpH in fasting and non-fasting obese patients


◇結論:ごく常識的な量を飲むなら問題はない

上記の2実験については、
NCBI(国立生物工学情報センター)作成のデータベースに登録されている情報のため、高い信頼性があります。
また、エール大学医学部の医師が執筆するブログの記事でも、食事中の水が消化を阻害するという主張に科学的根拠はないと断言しています。

胃はそもそもタンパク質を消化する器官です。
胃の中に長時間で留まる肉などでなく、
すぐに通過してしまうお水な訳ですから、
消化の邪魔をするとは私自身とても考えにくいのです。

というのも、今回取り上げた2つの実験からは、
水分補給により
胃液が薄まるのは一時的であることが証明されました。
薄まった胃液は3分ほどで通常時の濃度に戻ることが確認されているため、とても食事中の水分摂取が消化に悪影響を与える事はないのではないでしょうか。

実際どれほどの水を飲んだら胃液が薄まるのかについても、根拠となる具体的なデータがほとんどないことから、「食事中の水分補給は消化能力を下げる」という理論は信憑性があまりないといえます。

少なくとも、食事中のお茶やコーヒー、味噌汁などの摂取まで控える必要はないでしょう。
そして食事に出るコップ一杯程度のお水なら飲んでも問題ないので安心してください。


では、

どうして「食事の際の水分はNG論」が出たのか
についてなのですが、

アメリカの女性ライターのSara Novak(サラ・ノバァク)が2011.10.4に書いた「食事の時に水分をとるのはお止めなさい、本当に(Stop Drinking Water With Meals-Seriously)」が発端なのではないかとされています。

ここでは彼女が古代アーユルヴェーダで水を飲むと消化の火を消すのだという事を根拠に彼女の個人の見解として食前食後のお水を飲むことを避けた方が良いという話を展開しているのです。


それが多く、特に美容業界などに広まって、
「食事中に水を飲むな・大丈夫だ論争」
へと発展しているのです。

そのため、情報引用元は明らかにした上で、
あなた自身が信頼できる方を採用されたら良いと私は思います。

良くないのは、
出されたものを精査せず鵜のみにする事だと思っています。
そのため2020年8月24日現在、
私が信頼できるデータを調べた上での見解を述べさせてもらいました。

科学は世の中の
より良い発展に寄与されるべきだと思っています。


そういった意味では私もまた発展途中であり、
その時の私の最善を使って
情報提供をしていきたいと考えています。

あなたにとって、
信頼でき役立つ情報とのお付き合いができますように祈っております。

最後に
今回のご質問を頂きました高岡理学療法士に感謝します。

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