見出し画像

おしゃれ迷子は生き方迷子という気づき DRESS YOUR BEST LIFE③


周りの人にとって自分が価値があるかどうか、何が世間の正解かばかりを気にしてきた私。
湧いてくる感情までジャッジして、正解ではないのなら、抑えこんで無かったものにしようとしてきた。
かといって、他人軸な生き方に振り切ることもできず、中途半端な自分を責めて自信をなくしていた。
だからこそ陥ってしまったおしゃれ迷子の日々。

そんな中で出会った、Dawnn Karen著『Dress Your Best Life』という一冊のこと、
ファッション心理学を軸に書かれたこの本が、私に教えてくれたことを残しておきたいと思った。
私と同じように、
他人軸の〇〇すべきルールに縛られて、自分らしさや自分の好きが分からなくなっている方に知ってもらえたら。
少しでも波打つ気持ちが穏やかになるといいなと書いてます。


本がマーカーだらけになってしまうぐらい、刺さる箇所がたくさんで、書きたい内容がいっぱい過ぎて、どうまとめたらいいのか分からなくなっている。
まとまらない内容だけど、
この本にとても癒されて励まされたことを書きたい。

自分の感情を無視することが、すごくすごく自分の心を傷つけていたんだ、とようやく気付かせてもらった。これが一番の癒しに繋がった。
これまでの私は、傷を癒したくて、これ以上傷つきたくなくて、
一生懸命学んだり、試行錯誤して誰かになろうとしていたんだな。

この本で提案されているように、
服が私をどう見せてくれるかの前に、私が服に対してどう感じる?
私は今どんな気分?服やアクセサリーを身につけてどんな気持ちになりたいかな?
こんな風に手に取るアイテムを通して、自分の感情に目を向ける時間をほんの少しでも持つことを始めた。

それを続けていると、自分の中に様々な小さいけど本物の感情が存在していることが思い出せて、その存在を無視することがとても悲しく思えた。

人に合わせて、当たり前のように自分の感情や1人の時間を後回しにすることが多かったけど、私の感情や身体とも誠実に付き合うことが少しずつできるようになった。

ぼんやりと思い描く架空の憧れの私になろうとがんばるんじゃなくて、このどうしようもないけど愛すべき今の私のことをもっと知って、余すことなく活かしてあげたいな、と思えるようになった。

それと、コーディネートの仕方をいくら知っても、しっくりこなかった理由もやっと分かった。
服の着方や選び方じゃなくて、自分のスタイルの作り方=人と関わり一緒に生きる社会の中で自分の内側を表現していく方法が知りたかったんだ、と分かった。
それには、自分が大切にしていることや、どんな世界を生きたいか、自分の気持ちが分からないと、いつまでも表現するためのスタート地点に立つことができなかったんだとも気づいた。


もうひとつ、この本の好きなところは、
人種的、民族的背景、文化的な感性や規範を考慮することの大切さ、また異文化と分かるものを身につけるときのアドバイスもしてくれているところ。
自分の行動や選択がどう他人に映り、どんな結果を生みやすいかを想像してみることを提案している。敬意を持って身につけるために歴史を検索してみたり、そのものの意味や歴史を汚していないか注意しましょう、と。

著者のDawnnさんの提案はどれも、客観的に俯瞰することと、自分を知り、自分の軸を持ち、主体的でいようという内容だった。
どの提案もとにかく優しかった。
具体的な例がたくさんあり、できることからやってみようと思えたし、誰も悪者にならない。
自分を知り、自分の軸を持ち、主体的でいる、ということは、相手にもそれを認めているということ。
身近なファッションというツールを使って自分を知り大切にできること。それはいつしか自分だけでなく、他人の生き方も大切に思えることに繋がる。そんなファッションと人の関係がやっぱり好きだ。









この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?