ガスライティングを知っていますか??
皆さんおつかれさまです!
9月もずっと暑さが続いてますが、台風が来て、そろそろ夜は涼しくなってきたような……
ところで皆さんは、「ガスライティング」という言葉を知っていますか?
私は先日ブログで紹介した「アシスタント」という映画のパンフレットで初めて知りました。
映画「アシスタント」の主役のジェーンは、自分のボスが新人の女性スタッフに対して性的加害者であることを知って同僚や人事部に訴えます。
しかし、単なる「勘違い」か「気のせい」か、あるいは仕事への「不満」「ストレス」、あげくに新人女性に対する「嫉妬」として片付けられます。彼女の証言は頭から否定されてしまうのです。
このように被害者の主張の正当性を否定して、自分がおかしいと思い込ませるいわば心理的虐待のことを「ガスライティング」と言います。
これ、本当によくありますよね😭😭
この言葉は1944年のイングリット・バーグマン主演の映画「ガス燈」に語源を持ちます。
夫が新婚の妻に、事実ではない情報を信じ込ませて正気を失わせていくという映画です。
男性は論理的で成熟しているが、女性は感情的で未熟であるといったジェンダーに基づく偏見によって、女性はこのガスライティングの被害に遭いやすいとされてきました。
しかし女性に限らず、このように何かおかしいと主張したのにもかかわらず、主張した自分の方がおかしいと思い込まされたり丸め込まれたりする経験は誰にでもあるのではないでしょうか?
親が子どもに、教師が生徒に、夫が妻に、上司が部下にと上下関係があるとき、マジョリティからマイノリティに、つまり社会上強いものから弱いものへと行われやすいとされています。
何かおかしいと思って訴えても「気のせいじゃない」とか「疲れてるんじゃない」とか「考えすぎだよ」とか言われてごまかされることは日常的にありますよね🥺
これは、「心理的虐待」のひとつであり最近国際的な問題とされているのです。
あたりまえではなく、虐待の一種なのです!
#Me Too運動にまつわる映画で「ガスライティング」が描かれているものがあります。
「ドント・ウォーリー・ダーリン」(2022年)
「ストリートオブマイライフ/わたしの若草日記」のエイミー役や、「ミッドサマー」の主役を演じた演技派女優フローレンス・ビューと、ワンダイレクションのセンターであり、グラミー賞のアルバム部門も受賞したハリー・スタイルズが主役です!!
絵に描いたような理想の共同体にどんな秘密があるのか、いろいろと推理しながら見れるサスペンススリラーでした。
これまでにもガスライティングを描いた映画は多かったと思います。
女性が追い詰められる設定が多かったと思いますが、たいていは、「ガス燈」のように男性が助けてくれるという結末だったと思います。
でもこの「ドント・ウォーリー・ダーリン」では女性が自分で秘密を暴きます。
ネタバレになるのであまり言えませんが、自分で車も運転します🚗
ほかにもさすが女性監督というシーンがいくつもありました。
#ME Too以降の女性監督の映画では、自立した強い女性が印象的ですね。
執筆者、ゆこりん、ハイサイ・オ・ジサン
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